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オリゴ糖の「オリゴ」も「寡頭制oligarchy」と同じくギリシア語のὀλίγοςからなんだなぁ
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Schrijvers, P.(1983), `Le Chant du monde: Remarques sur Astronomica I 1-24 de Manilius', Mnemosyne 36: 143-150.
マーニーリウス『アストロノミカ』第1巻の冒頭部分(1-24)を取り上げた研究.この箇所を晦渋で凝縮された,同時に荘重な表現たらしめている要素を語の象徴的・両義的用法と無接続詞(asyndeton)のふたつに見出した上で,個別の詩句の解釈を試みる.特にこうした象徴的な表現方法がストア派の詩に対する考え方と関連する可能性を指摘している点は重要(pp. 149-150).
Lapidge, M.(1989), `Stoic Cosmology and Roman Literature, First to Third Century A.D.' ANRW 2. 36. 3: 1379-1429.
ローマではストア派の宇宙論に対してあまり関心が持たれなかったと考えられていたが,実際にはむしろ多くの著作家がストア派の宇宙論によく通じており,彼らの作中には比喩的な形をとってその宇宙論が姿を見せている.
神・宇宙・自然を同一に捉える「生命としての宇宙」観とその中に通う「共感συμπάθεια」の概念に代表されるストア的宇宙観を概観したあと,キケロー,ウェルギリウスが用いた語彙から始め,アウルス・ゲッリウス,ケーンソーリーヌスに至るまでの著者たちのうちに現れたそれら比喩表現を順次検討していく.
同じ著者によるもうひとつの論文(Lapidge, M.(1980), `A Stoic Metaphor in Late Latin Poetry: the Binding of the Cosmos', Latomus 39: 817-837)も参照.
ラテン文学研究史上に燦然と輝くハウスマンの『アストロノミカ』校訂註釈書について,今の標準版を校訂したG.P.Gooldが面白い(そして充分同意できる)ことを書いています.
「ハウスマンが註釈を書くにあたってラテン語を選んだのは惜しまれる……もしそれが徹頭徹尾ハウスマンの素晴らしい洗練された英語で書かれていたならばマーニーリウスは一層豊かな傑作に,一層印象深い金字塔になったであろうと密かに考えたことのある人は私の他にもいるのではないかと思う」
‘It is a pity that Housman chose to write his commentary in Latin. ... I imagine that others besides myself have privately considered that the Manilius would have been a richer masterpiece and a more impressive monument, had it been written throughout in Housman’s superb and exquisite English.’ Goold, G,P.(1959), `Adversaria Maniliana', Phoenix 13: 93-112, p. 95.
スケジュール的にかなりシビアではと思われたタスクが予定より少し早めに片付きつつあるので非常に好い
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ふむっ「中国は専制体制だからこそ優秀なんだ、というわけだ。イノベーションも治安の安定も国家の強さも、西側社会の常識の真逆を行くことでもたらされた「成功」である――。そんな考えが、負け惜しみや痩せ我慢ではなく本気で主張されるようになりつつある。もちろん中国発のイノベーションも、そうした社会だからこそ生み出されるものだ」
|「ズルい」中国のイノベーションを日本が“絶対に”マネできない理由 | 文春オンライン
http://bunshun.jp/articles/-/9144?page=5
本文批判,特に推定修正に関わる問題は数学のそれに似ているかもしれない.
何百年も解かれていない問題もあれば,それと同じくらいの期間気付かれもせず隠れたままの問題もある.不断の努力と博識が結果を伴わないことも珍しくなく,真理は往々にして論文の一頁や欄外の一行に集約される.究極的に求められるのはある種の(芸術家的な)直観とそれを裏付ける学識である.
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シュールストレミングというとこれを思い出す「世界で一番臭い食べ物シュールストレミングで鴨川に等間隔に並んでいるカップルを爆破します」|鴨川に香る北欧の風(シュールストレミングを食べる会) http://www.kupeacock.com/?p=1330
今日買った本,ユリイカはpanpanyaさんの漫画も入ってる
『毒物ずかん』は三才ブックスかなと思ったら化学同人だった.
「……だが図鑑とは何だろうか.様々な定義を思いつくが,ここではそれを辞書と図版(イラストレーション)との複合体として考えてみよう.辞書とは原則的に文字によって編まれたものであり,項目ごとに文章による説明が施されている.説明に際して図版が付される場合もあるが必須のものではない.他方で図鑑においては,むしろ図版の方が主役となる.説明に際して,図版による視覚的な最初の訴えが,図鑑の読書経験を構成する第一のものである.辞書による対象把握のプロセスが文字を通じた『読解・理解』から始まるとするならば,図鑑によるそれは視覚に与えられる『驚異の一撃』から始まる.図鑑の各項目は,辞書的な秩序のもとで結び付けられつつ,各々が一つのイメージとして訴えかけをおこなう……そこでは辞書的な秩序で緩やかに結びつけられ並べられた図像の数々が,意味に先んじてイメージを突きつけてくる.知識の体系的展開と個物の局所的なクロース・アップが,その場所で同時に作動する.
「図鑑の秩序は,こうして『体系化』と『接写』の二方向から規定される」
大橋完太郎「無限の網と開いた窓−−一八世紀フランス『百科全書』から考える図鑑の二つの相」『ユリイカ』2018年10月号 78-84: 78-79.
小アジアの諸地域.Lydia, Phrygiaはもうちょっと調整の余地があるかもしれない.
冷静に考えたら今日完成しなくてもいいものを今日中に仕上げなければいけないと誤解していた
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大体さまざまな分析を重ねた結果「絵がうまい人の絵はうまい」というトートロジーにたどり着いて無になる
最近忙しくて放置してたのですぐ追加できそうなあたりからちょっといじった.ἀθετέω, διαγράφω, ὀβελίζωと語句の削除や疑句標づけ関係の表現を足した.
https://github.com/ncrt035/lexiconGrammaticum/issues/32
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考えてみると京都市の東の方に生息してるんだしこれはもう東京都在住といっても過言ではない
「国立大学に長くいた身としてはよくわかる」というツイートの意味は「私は長く国立大学に勤めました」なんだよな
おもしろそう.しかし眼が曇っているのでこの書影が流れてきたとき一瞬「おっ技術書典で出る同人誌かな」とか思ってしまった.|ドラゴンクエストXを支える技術 ── 大規模オンラインRPGの舞台裏
https://www.amazon.co.jp/dp/4297101742/
割と真面目な話,『ザ・秘境生活』見てると,英語のwoodにせよフランス語のboisにせよヨーロッパの言語がしばしば「森」と「木材」に同じ語を用いているのも頷ける感じがある.色々な用途の道具が森から採取されている.
この「森=木材」のことはアドルノ,ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』の中でも話題に上っていた.面白いことにドイツ語は「森Wald」と「材木Holz」に別の語彙を持っている.
「……言葉も彼ら(=肉体を機械的に捉える人々)に歩調を合わせる.彼らにかかると散策は運動に料理はカロリーに変えられてしまう.生き生きした樹木(Wald)が,英語やフランス語の日常語で「材木」(Holz)と呼ばれるのと似たようなものだ……」(『啓蒙の弁証法』徳永訳 p.374)
ちなみにここでの「散策」はSpaziergangで,徳永先生の訳註では「ドイツ人が大切にする散策,逍遥遊(Spaziergang)とは,たんなる腹ごなしの運動でも,街をブラつく(Stadtbummeln)ことでもなく,森林の小道を歩いて心の平穏を取り戻すという精神的意味を持っている」とあった.
考えてみるとギリシア語のὕληからして《森》の意味でありまた《材木》の意味でもあって,そこから哲学的な用法になってくると「形相εἶδος」に対する「質料ὕλη」という意味にもなってくる.
ラテン語のsilvaもa mass of material (OLD s.v. 5a)の意味を持ちうる.なお,折々に書いた詩をまとめたものにタイトルとして付けられるsilvaeという複数形もこの系列の意味に属する (OLD s.v. 5b).
だからダンテ『神曲』地獄篇冒頭
nel mezzo del cammin di nostra vita
mi ritrovai per una selva oscura
我らの生の道半ば,
気付けば私は暗い森の中にいた
の「暗い森selva oscura」も,文字通りの意味の情景として,神の光が失われた世俗的世界の寓意であると同時に,アリストテレース哲学の「第一質料πρώτη ὕλη」という哲学的な意味――つまり『神曲』全体がこの質料的世界から神を見ることへと向かう流れを持つ――も持っていると考えられる(このあたりInglese版の註釈に詳しい).
イーシドールス『語源』13巻にある記述.
Hanc ὑλην Latini materiam appellaverunt, ideo quia omne informe, unde aliquid faciendum est, semper materia nuncupatur. Proinde et eam poetae silvam nominaverunt, nec incongrue, quia materiae silvarum sunt.
この「質料ὕλη」を,ラテン語を話す人々は「素材materia」と呼んだが,それはそこから何かが作り出されるべき未だ形のないものは全て常に「素材materia」と呼ばれるからである.そこから詩人たちはそれを実に相応しくも「森silva」と名づけた.「素材materiae」は「森silvae」に属するものだからである.(Isid. Etym. 13.3.1)
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未公刊の資料を特権的に使ってるケースというのでふと思い出したが,1990年のOCT版ソポクレース(Lloyd-Jones, Wilson校訂)にはvan Paassenによるソポクレースへの推定修正収集を利用できた旨書いてあった(Preface, p. xv).もうすぐ30年前になろうとするくらいだから流石に何らかの形で出版にたどり着いてるのではと思って調べるとどうも7巻本になるうちの第1巻が2002年にHakkert社から出ているらしい.
Paassen, L. van,(2002) A Repertory of Conjectures on Sophocles, 7 volumes, vol.1.
というかそのついでに発覚したこととして同じシリーズでアイスキュロスの新しいrepertoryも出てるらしくて「マジかよ……」ってなってる.そんなものの存在今初めて知ったぞ.
Citti, V.(2007), A new Repertory of Conjectures on Aeschylus.
Taufer, M.(2012), A New Repertory of Conjectures on Aeschylus Fascicle VII The Conjectures on the Prometheus Vinctus.
Cittiの方は何故かin preparationになっている.
http://www.tte.nl/lukas/hakkert/book.php?ID=683&src=serie
http://www.tte.nl/lukas/hakkert/book.php?ID=756&src=serie
調べたら書評も出ていたのでまぁ知っているべきでしたよねという感じ.
https://doi.org/10.1017/S0009840X14002704
ラテン語の奪格をギリシア語でいう場合の今一つの選択肢としてἀποκομιστική (πτῶσις)というのもあるようだ.比較級が奪格を取るよという話の箇所.
ἴσθι δὲ τὸν συγκριτικὸν βαθμὸν τὴν πτῶσιν τὴν ἀποκομιστικὴν ἕλκειν ιαὶ ἐν τῷ ἑνικῷ ἀριθμῷ καὶ ἐν τῷ πληθυντικῷ
Dositheus GL 7.401.5.
キュモンの翻訳が出るようだ.|
ミトラの密儀 フランツ・キュモン(著/文) - 筑摩書房 | 版元ドットコム
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480098924
EB Garamondでポリツィアーノを組んでみる.行番号とapparatusの体裁はほぼ文句ない水準まで来れているのでは.
古代における「夢」を巡る論文集だ.
Emma Scioli, E., Walde, Ch.(a cura di)(2010), Sub imagine somni: Nighttime Phenomena in Greco-roman Culture, Edizioni ETS.
Vat.lat.3358 ペトラルカのBucolicum carmenが入っている.
https://digi.vatlib.it/mss/detail/Vat.lat.3358