00:20:08 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 融通が利かないと思われるかもしれないけど、今さら立憲民主党が入管法の改正について党として与党の出してきた修正案に反対の立場をとったところで、立憲民主党に対する信頼が〈事実として〉元に戻るわけではないし、立憲民主党が難民を含む在日外国人の人権を踏みにじる法案の修正協議に参加したという〈事実〉はなかったことにならないし、党として修正協議に参加するかどうかを決めるごたごたの中で〈党内に今回の入管法改正に賛成している人がいるという事実〉が明らかになったことも覆い隠すことはできないのである。

 何度も言うけど、今回はどれだけ国民が反対しようが入管法の改正が成立することは避けられないだろう。これはやはり〈事実として〉受け入れなければならない。だけど、入管法が改正されたときに、修正協議に一度でも参加してその成立に加担したのか、最初から反対を続けて最後まで首尾一貫していたのかでは意味が異なってくる。修正協議の中で法律を骨抜きにするような文言を入れさせて、今後の改正をいっそう難しくするようなことに積極的に加担してしまっているという認識が立憲民主党にまったくないのは、本当に致命的と言わざるを得ない。

00:53:30 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 私のしょうもない投稿を読んでくださっている賢明なみなさんにあっては、言外のことも含めて十分に理解してくれているところだと思うし蛇足に過ぎるかもしれないけど、いちおう補足しておくと、もともと修正協議も何もなくそのまま与党案で入管法の改正がなされれば、今後も〈実質的な意味で〉改正を訴えていくことができるけど、たとえば修正協議を通じて法案の附則に「難民認定のための第三者機関の設置の検討」を書き込むことになったとしたら、改正後に第三者機関の設置がなされないままになっても「第三者機関の設置」を求めて改正することって〈実質的に難しくなる〉わけよね。

 だって、すでに法律の中に「第三者機関の設置の検討」が書き込まれていて「現在、検討を進めているところです」でどこまでも引き延ばされてしまうわけだから。いつまでに決定しなければならないという期限が決められているわけでもないし。

 だいたい、行政用語の「検討」は「何もしない」という意味だし、「努力義務」みたいなものも4月1日以降にどれだけの人が自転車のヘルメットを着用しているか見たら、あってないようなものだとわかるじゃない。そういうことなのよ。

01:13:22 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 これは書き始めると長文になってしまうため、いまは指摘をするのに留めますが、今回の入管法改正について立憲民主党の議員がツイッターに書いたことを指して「トロッコ問題」と言っている人が散見されるけど、当該議員の書いているようなことはトロッコ問題でないし、したがってそれをトロッコ問題と認識して批判している人たちもトロッコ問題がどういうものなのかを理解できていません。

 これはある意味でトロッコ問題が非常にわかりやすく、それゆえに表面的なところだけがひとり歩きして幅広い層に伝わっていったということの弊害だと思うけど、トロッコ問題はたんに「5人が死ぬより1人しか死なない世界の方がよい世界でしょ」というだけではなくて「5人を助けるために1人を犠牲にする」という判断、すなわち「無垢の人を犠牲にして命を奪うことまで正当化される」という判断が、ひいては何を意味するのかというところまで含みもってのものなわけ。単純に数を比較してあれかこれかではないということ。詳しく書き始めるときりがないから、これだけ。

01:22:00 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 タイムラインでトロッコ問題に言及している人とかぶってしまったけど、いすれにせよあれはトロッコ問題ではないので、たんに根本的に「その例え、その比較は間違っている」と指摘しないと、変な意味になってしまいます。

08:17:58 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 朝から湯浴み。泣きたいときには泣いて、怒るときには怒る。悲しいときには悲しんで、喜ぶときには喜ぶってことが、もっと素直にできたらいいのにね。その感情すら抑えつけられているのが現在の日本なんだと思うけど。

 ぼくは比較的素直な人間なので、泣きたいときには泣くし、怒るときには怒るし、悲しいときには悲しむのだけど、これって否定的な感情表現ばかりで、喜ぶとか楽しむという肯定的な感情を表現する機会がここ10年ぐらいで極端に減ったのよね。

 今日にも衆議院法務委員会で入管法改正案の採決が行われて、また怒りと悲しみの感情が湧いてくるのだろうけど、ひとしきり怒って泣いたら、また前を向いて生きていかないといけない。「明けない夜はない」というやつです。前を向いて頑張っていきましょう。
 

09:39:45 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 立憲民主党の国会議員による入管法改正の修正案についての説明に「トロッコ問題」と指摘している私の見た限りすべての人が決定的に見落としていること(あるいは意図的に触れていないか、あえて目を背けていること)は、修正協議に最初から参加せず反対し続けたとしても、現実的には廃案になることはなく改正案が成立し、「修正案で助けられるよりも多くの命が強制送還によって奪われることになる」という条件は変わらないということ。

 だから、修正協議に参加して改正案に賛成しようが修正協議には参加せず初めから改正案に反対し続けていようが、入管法が改正されて強制送還がしやすくなり、それによって見捨てられ奪われる命があるという点で同じならば、その他の条件でよりよいものを取る方が〈実践的な意味で合理的〉だという説明は、その限りにおいてはまったく正しい。

 しかし、この投稿が返信をつけている最初の投稿でも触れたとおり、人権を踏みにじることに賛成してそれが実現されるのか反対して実現されるのかのあいだには、その他の点で違いがあったとしても、それをはるかに上回る埋められない溝があるのであって、そんなこと賛成したらかんよねと。

10:05:40 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 字数の関係で盛り込めなかったけど、どうしてこういうすれ違いが生じるのかと言えば、ひとつには立憲民主党の議員の説明の仕方が非常にまずいというのがあるだろうけど、それ以上に「トロッコ問題」と指摘する人たちが現実的なものと現実的でないものとを比較してしまっているからなんだよね。

 つまり、現実にある選択肢は、改正案に賛成して改正が成立する選択肢と改正案に反対して改正が成立する選択肢の2つ。だけど「トロッコ問題」と批判する人たちは「改正案に反対して改正が成立する選択肢」を、現実には考えられない「修正案に反対して改正案が廃案になる選択肢」という〈願望〉に置き換えて「修正案に賛成して改正が成立する選択肢」と比較してしまっている。

 事実の問題と価値の問題、事実と事実でないもの、あるいは願望と現実、これらはごっちゃにしないように細心の注意が必要。こういうのってどうしても感情が入ってきて判断が惑わされがちなので、それなりの知的訓練を要するけど、これがなかなか難しいのよね。私もどれだけできているのかわからないし。

10:24:26 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 なんで私はこんなに毎日まいにちSNSなんかに長文を投稿し続けているのだろうか。ほんとうは、起きた、飯くった、風呂入った、疲れた、寝る、ぐらいでいいんだけどなあ。

16:37:52 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 入管法の改正に全力で反対してこられたすべての人を(その限りで)尊敬しているし最大限の賛辞を送りたい。これとは逆に、入管法の改正に賛成した自民、公明、維新、国民民主の議員、およびそれらの政党や議員に票を入れてきたすべての有権者ならびに投票しないことによって消極的にであれこれらの議員を応援してきたすべての有権者に対しては、最大限の軽蔑をする。

 さて、悲しいかな、政治というのは結局さいごは多数決、数の論理です。署名が19万筆集まろうが、国会前に連日数万人が集まろうが、法案が通るかどうかだけで言えば、それらは無力であり無意味なの。前は廃案にできた?違います。それはたまたまほかの重要法案を重視したために、審議の日程や支持率への影響などを考慮して先送りになっただけで、今回で言えば学術会議の改正法案が見送りになり、入管法の改正案は通すつもりでやってきたわけ。

 特定秘密保護法は国民の反対が小さかったから通ったのか?違うでしょう。どれだけ署名を集めて国会前で抗議活動しようが、政権与党が通すと決めたものは確実に通しにくるし通るのです。議席があるのだから。この現実を見ないから同じことを繰り返す。

19:28:17 @mrmts@mstdn.mrmts.com
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 署名にせよデモにせよ国会前の抗議活動にせよ、支持率の低下につながれば政権与党もそのことを意識せざるを得ないけど、実際にはそうした活動が支持率の低下につながっていないということが見透かされているし、直前の衆参補選と地方統一選挙では有権者が自公維新に議席を与えているし、内閣支持率もむしろ高まっているのよね。

 大阪府でIR誘致の是非を問う住民投票の実施を求めて21万筆の署名を集めても(有効と確認されたのは15万6千筆で法定の14万6千筆を超えていた)高い支持率と議席を与えている限り住民の声は無視されてしまうわけ。この署名を集めることは本当に大変なことだったと思うけど。

 結局、選挙で議席を与えてしまったら、それ以外のところでどれだけ頑張っても有権者や住民の意思を〈確実に〉政治に反映させる手段はないのよね。首長や地方議員ならいちど選んだら4年、参議院議員なら6年、衆議院議員は解散があるけど、政権末期を除けば政権与党にとって有利なときしか解散しないからそれなりの期間を任せることになってしまうのに、選挙前にならないと選挙モードにならないし、選挙では分裂して選挙後に反省を始めるわけよ。毎回。