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8月ですが、窓の外からウグイスのホーホケキョ声が聞こえてきます。がんばれ、セミに負けるな。

いつも同じあたりで鳴いているみたいなので、春先から同じところでずっとアピールを続けている同じ子なのだと思います(あのさえずりはパートナー募集中のあいだしか出ないらしい)。

素人考えでは、早々にここに見切りをつけてちょっとショバを変えてたほうが出会いがあったかもしれんよ、いまからでもここでぽつねんと鳴いているよりはマシかもしれんよ、と言いたくなったりもするのだけれど、そういう習性はないのだろうか? ほかのウグイスファミリーの縄張りに囲まれちゃってて身動き取れないとか?

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たったいま、ほかのかたの書き込みを見て、そうだ、私もブログとか他サービスに載せてる Twitter アカウントの表記を「𝕏」に変更したほうがいいのか? って、ようやく気付きましたが。

えー、なんかヤだな。

"Ex-Twitter" とかじゃ駄目かな(離婚した元夫のことを ex-husband って言うような感じのノリで)。

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@alisato おお、eX-Twitterわかりやすいかも。しかしたしかにめんどくさいというか、振り回されるのが業腹な気がしてきました。Twitterのままでもみんなどうせ分かるし。

名刺や商品パッケージなどに刷っちゃってる人や会社はお気の毒……。

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まじめに言えば、少なくとも英語表記のときは、別のかたが使っていた「X (fka Twitter)」みたいな書き方が親切なんかな。

※fka = formerly known as

というか、どっちみち、いまだいたい、なんかつぶやきたいと思ったらまずマストドンのこのアカウントに来ていて、旧Twitterからもこちらに誘導しまくっているので、どこのプロフィールにもブログのURLとマストドン載せておけばOKな気がしてきたな。

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わー、やだやだやだ、もう「2024年カレンダー」の話をしている界隈が。しかし、やだやだ言ってても、どうせあっというまに年末ですわ。

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2日ほど前から話題の、BBCが自前サーバーで始めたマストドンのアカウント群、知った直後に面白がってひとつフォローしようとしてみたんだけど、「フォローリクエスト」中みたいな表示と砂時計のアイコンからずっと変化がない。

いますでに1アカウントにつき5桁とか存在するフォロワーたちを、ひとりひとり確認して承認しているとは考えにくいので、なにかがうまくいってない気がするのだが。みなさん、フォローボタンをクリックorタップしてそのままフォローできてるんでしょうか。

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【猛暑で死ぬミツバチが増加、ハチの巣溶ける 米アリゾナ州】
cnn.co.jp/usa/35207447.html

アリゾナ州って、こないだサボテンが枯れまくったりもしてなかったっけ……。つらい。

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猛暑で死ぬミツバチが増加、ハチの巣溶ける 米アリゾナ州
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三浦しをん『墨のゆらめき』(新潮社,2023年5月/初出:Amazon Audible,2022年11月)

気のいいホテルマンである主人公は、招待状の宛名書きの依頼をきっかけにアクの強い書家の青年と知り合い、心情的に引き込まれていく。

書道に関しては門外漢であるこの主人公の感受性と言語化能力がおそろしく高くて、彼の目に映る書道作品の描写の深さ、鮮やかさが素晴らしい。

書家が頼まれた手紙の代筆で、文面を考案させられる序盤のシーンにおいて、すでに主人公の憑依力、表現力の高さは炸裂しており、その後の「書」に対する感銘の受け方にも納得。小学生の言葉を代弁した1通目の手紙では私、ちょっと涙腺が緩みましたし、2通目の見知らぬ女性になりきった別れ話の手紙では、リアルに噴いた。

健全な環境で素直に育った主人公にとっては想像を絶するような、複雑な過去を持つ書家の言動の一部は、ずっとあとになってようやく視点人物である主人公にも意味が分かる構成になっているので、最終ページまで行った直後から、どんどん逆にめくって読み返してしまいました。

このふたりが同じ場を共有できる人生の妙を思う。

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仲町鹿乃子『わたしと隣の和菓子さま』(富士見L文庫,2022年6月)

偶然見かけ、10年以上前にネットで読んでて好きだった小説と同じお話だと気付いて、懐かしさに押されて手に取りました。

母が入院していたあいだ何年も余裕のない生活を送っていた慶子さんは、ようやくゆとりができた高3直前の春休み、家の近所の和菓子屋さんに初めて足を踏み入れる。

季節の巡りとともに変遷する店頭のお菓子たちが、どんどん興味を引かれてのめり込んでいく慶子さん視点で描かれるので、とにかくきらめいている。連動して、遅まきながら「青春!」って感じになっていく慶子さんの高校生ライフ最後の1年。

昔のバージョンを細かく覚えてはいないのですが、なんとなく、特に後半に入ってから、だいぶ加筆されている気がします。でも、全体的にノスタルジックなやさしい雰囲気は変わらない。

それはスマホ普及前の時代の物語(たぶん)だからというだけでなく、おっとり奥手な箱入り娘の慶子さんと、同級生である和菓子屋の大人びた跡取り息子くんの、ゆっくり丁寧に進んでいく関係に、穏やかでクラシカルなストーリー運びを感じるからかも。

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夫は、バス・ペールエール(Bass Pale Ale:イギリスのビールです)のこと何度訂正しても「バスペスエール」って言うし、こないだラナケイン(小林製薬のかゆみ止めクリーム)のパッケージを見て「ラケナイン」って言ってたし、羽毛布団のこと時々「もうふ布団」って言うし、ポテトサラダのこと「ポテチ」って言うのに、サカバンバスピスは正しく言えるんですよ。謎。

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普通郵便なら本日発送のものの到着は来週になるかもと言われて、今週金曜が「山の日」であることに気付く。

2014年に制定された祝日なのに、2023年のいまになってもまだ慣れないのは、お盆休みとシームレスに続きがちで意識しづらいからかな。いや、私以外の人はみんなとっくに慣れているかもしれないけど。

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【読了】
盆ノ木至『アルマジロのジョン from 吸血鬼すぐ死ぬ』第3巻(秋田書店,2023年8月)

『吸血鬼すぐ死ぬ』のマスコットキャラであるジョンを中心にした一枚絵(ひとこまマンガ?)を集めたスピンオフ新刊。

私はゲーマーではないので「華麗なるゲームの丸」シリーズの内容がふわっとしか理解できなかったが、犰狳乱舞(技名)はかっこいい。アルマジロのこと日本語でも犰狳(キュウヨ)と言うのは初めて知りました(中国語の犰狳 qiúyú と同じ!)。
kotobank.jp/word/%E7%8A%B0%E7%

花器として華道部の活動に参加してくれるジョンはいいね……とてもいいね……。

あとコメント欄でクワバラさんが語るエピソードがなかなか繊細で意外。少年時代は長距離バスが苦手で熱を出したとかさ……忍者なのに!?

お出かけ写真コーナー、後半のはこれジョンじゃなくてシャンだねえ。本編23巻(第281死)で旅立ったあともお元気そうでよかった。

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犰狳(きゅうよ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
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そういえば、私も最近の流行りものを食べたんですよって言いたくて、写真を撮ったのだった。昨日。

これまで知っていた唯一のビリヤニは、ビリヤニ自体にお肉とかしっかり入っていて、スターアニスやカルダモンや謎の葉っぱが丸のままごろごろ含まれているのをより分けつつ食べるもので、野菜が入ったしょっぱいヨーグルト(ライタ?)が必ず付属している、みたいな感じだったのです。

こういう、お米には特に大きな具材とか入っていないのをカレーと一緒に食べるタイプもあるんだね。カレーも美味しかったです。

ていうか、セブン-イレブンのを食してから「あれ?」と思い当たることがあって、地元のインドカレー屋さんをネットで検索してみたところ、そのお店でカレーと一緒に出しているご飯も「ビリヤニ」だって書いてあった……そうか。あれビリヤニか。

私のビリヤニに対する認識範囲があまりにも狭すぎて、「なんか知らんけどとにかくカレーに合う黄色いご飯」として食べてた。定義が分かっていなかった。申し訳ない。あれもビリヤニ。次はちゃんとビリヤニと分かって食べます。

人は最初に食べたビリヤニを親だと思ってしまうのだ(主語がでかい)。

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日比野コレコ『ビューティフルからビューティフルへ』(河出書房新社,2022年11月)

「ことばぁ」という老婆からの宿題として言葉を模索しつつ、それぞれの地獄と閉塞と諦念のなかで、もがき戦い生き抜いている、高校3年生3名によるモノローグ。

若さとパッションがもどかしく渦巻いて言葉の制約のなかから漏れ出しているようなフィーリングとリズムに満ちている、と思う。

どうも「出典」がありそうなフレーズや固有名詞が散見されるが、そのへんかなりキャッチしそこねているはずです、すみません。表現の正確な意図は把握できていなくても、なにかが突き刺さってくるような、叩きつけられてくるような感触はある。

そういった借景にも似たテクニックによる言葉の強さに引きずられてしまうことへの、あまりにも読み手として安易なのではないかという心理的ブレーキや、ときに露悪的でもある尖った語彙を投げつけられることに対する戸惑いはありつつ、他方ではそのパンチに素直に殴られておきたい気持ちもあり。読んでてずっと、葛藤に引き裂かれているような感じ。

そんなふうに心が揺れるということ自体に、きっと意味があるんだ。

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メモ:
【日比野コレコさん「ビューティフルからビューティフルへ」インタビュー ラップもブルーハーツも取り込んだ新世代小説】
book.asahi.com/article/1480028

 
なるほど守備範囲外! でも作者のかたご本人が、元ネタ分からずに読まれても大丈夫と言ってくださっているので、よいことにします!

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日比野コレコさん「ビューティフルからビューティフルへ」インタビュー ラップもブルーハーツも取り込んだ新世代小説|好書好日
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実家方面は警戒区域に入っているみたいなのだが、こっちはいま雨も降ってなくてとても静かなので、なんかギャップで余計に気持ちが落ち着かぬ。なにもできないのだが。

台風の影響を受ける地域のみなさんご安全にお過ごしください。

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テンセント制作の中国ドラマ版『三体』、WOWOWで放送されることになったんですね。来年来るというNetflix版に先駆けて。日本語字幕がつくということ? たぶん吹替ではないよね?

私が今年の1月~3月に配信で観てて、特に2月は脳内が寝ても覚めてもこればっかりみたいな感じになってたドラマです。原作3部作のなかではいちばん短い無印第1作の内容のみを、1回45分前後×全30話でやるので、かなりいろいろ独自に掘り下げたり付け足したりしていますが、とても面白かったです。

WOWOWの民ではないので視聴できませんが、翻訳がつくなら、いつか我が家で加入しているチャンネルに来ることもあるかもしれないと期待しておこう。すごくのめり込んだのだけれど、英語字幕で漢字文化圏の固有名詞を把握するの、けっこうエネルギーが要ったので……(中国語のみで理解できるほどの語学力があればなあ!)。

 
 
【「SF界のノーベル文学賞」ヒューゴー賞をアジア圏作品として初受賞!累計2900万部超えの世界的大ベストセラーとなった中国SF金字塔の映像化作品がついに日本上陸!】
wowow.co.jp/release/006830

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SF超大作「三体」 | ドラマ | WOWOWオンライン
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「エルマーのぼうけん」展
play2020.jp/article/elmer/

行ってきました。こまごまとした遊び心が随所に見られる展示で楽しかったです。りゅうたちがらっぱとふえを吹き鳴らす場面の原画のお部屋で、オーネット・コールマンのフリージャズを流していたのは笑った(でもたしかに、それっぽい自由奔放ならっぱとふえの演奏なんだよな)。

モノクロ鉛筆画が、おおむね想像よりも小さい。書籍に印刷されたサイズとさほど変わらないのでは。この面積にこれだけ描き込んでいたのか。

物語の作者ルース・S・ガネットさんが、挿絵担当のルース・C・ガネットさんに要望を伝えるために描いたというイラストもなかなかお上手なので、一緒に展示されてるとちょっと混乱する。

描いてほしいポーズを示すためにルース・S・ガネットさんが自作したという、りゅうのぬいぐるみ(4本の脚がボタンで胴体につないであって動かせる)も、すごくかわいい。

今月100歳になったルース・S・ガネットさんの、幼少期の作文やお絵描きがいまに至るまで残されていて、こうやって展覧会のために貸与されていることにも、なんかじーんとなった。

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企画展示「エルマーのぼうけん」展
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そうそう、『エルマーのぼうけん』シリーズの翻訳をなさったかたが、『もりのへなそうる』の作者さんだというのに、この展覧会で初めて気付いた!

前にも書いたように、私は「エルマー」シリーズを日本語で初めて読んだのは大人になってからなのですが、『もりのへなそうる』は幼稚園児の頃から大好きだったわ!
fukuinkan.co.jp/book/?id=176

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もりのへなそうる|福音館書店
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常々、抑えきれない好奇心により今後もTwitter(元)のぐだぐだを見守っていかざるをえないと思ってきたけど、予想以上に手を変え品を変え継続的にぐだぐだを供給してくるので、最近さすがに「またかー」って、わくわく感が薄れてきたかも……(わくわくしとったんか)。

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【慶応「OB集結…応援の圧に鳥肌」、明桜「アキタ“コマチ”=B’zの名曲採用」…大阪桐蔭も智弁和歌山もいない甲子園で“ひと味違った”応援まとめ】
number.bunshun.jp/articles/-/8


この記事3ページ目の吹奏楽部の写真で、フルートの子がヘッドスクリュー側の端から口をつける部分までしか外に出さず、あとは足部管まですっぽりタオルで覆った状態で演奏してるのが写ってて、「おお!」って感心した。

私は炎天下で演奏した経験はほぼないので。なるほどです。普段、こういうのの中継もあまり見ないため、このような対処法を初めて知った。

まあ、それでもこの暑さのなかでの演奏、絶対に楽器は痛むよね。覚悟の上なのだろうけど。

私はいまよりずっと真夏の気温もマシだったはずの前世紀の夏休み中に、締め切った部屋にフルートを放置したまま2週間くらい祖母んちに行ってて、帰ってきたら駄目駄目になっていたことがあるよ……(ただもともと、親がどうせ続かないだろうからこれにしなさいと格安で購入した中古の楽器だったのを、その時点ですでに数年使っていたので、それを機にまともな新品を買ってもらえたのでした)。

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慶応「OB集結…応援の圧に鳥肌」、明桜「アキタ“コマチ”=B’zの名曲採用」…大阪桐蔭も智弁和歌山もいない甲子園で“ひと味違った”応援まとめ(梅津有希子)
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千早茜『赤い月の香り』(集英社,2023年4月)

人並外れた嗅覚でありとあらゆることを見抜いてしまう調香師・小川朔をを中心としたシリーズ2作目。今回も、主人公が朔のサロンに助手として新たに採用されるところから物語が始まる。さまざまな事情を抱え自分だけのための香りを求める依頼人のエピソードを連ねながら、主人公自身を苛む過去にも切り込んでいくのは、前作と同じパターン。

ただ今作の主人公は、朔に勧誘されて助手として働きはじめた、「前科持ち」の青年。最初、朔には自分から積極的に他人にそういう働きかけをするイメージがあまりなかったので、そしてこの青年は朔が助手に求めそうなタイプとはちょっと違う気がしたので、意外に思いながら読み進めていたが、やがて朔のほうから声をかけた理由が分かると同時に、彼のバックグラウンドが前作よりもう少しだけ具体的に明かされる。

〔つづく〕

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〔つづき〕

前作『透明な夜の香り』で朔の助手だった、一香さんも登場。朔にとって彼女は、初めて「去る者追わず」で終われなかった大切な相手であり、それでもいまだに、すごくデリケートな、互いに踏み込まない距離を保つ相手でもある。

朔が背負う、特異な能力ゆえの孤独や、その在り方の独特さは、それ自体が魅力でもあるのだけれど、そこに惹きつけられる者は、片思いのようなスタンスに留め置かれるんだな。人としての「情」はたしかにあるのだけれど、常に冷徹で俯瞰的な観察眼とも両立しており、発現の仕方がアンバランスな感じになってしまう。

でもそこが、一香さんとの出会いがあってから徐々に変わりつつあって、彼なりに他人に以前よりも関心を持ち、向き合って理解を深めようとしているのかもしれないということなのかと。次作があるとしたら、またさらになんらかのゆるやかな変化が見られるのだろう。

〔了〕

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中国語圏のMastodonユーザーが、フォロワーたちのことを「象友」と呼んでいるのを見た。

なんか、よくない!?

象友!!!🐘

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@Panda 広く使われている用語なのかどうかは分からなかったんですけど、字面かわいいですよね!🐘

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@ryokokoro なるほど! と思いました。

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@Fay かわいい言い方ですよね!

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@jiangshanghan 日本人也非正式地叫mastodon“象”,所以我能一看就明白“象友”是什么;觉得很有意思。

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@Panda ゾウトモでも響きかわいいかもですね!(いや中国語ならシァンヨウだけど……)

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昨日の「象友」トゥートが、このアカウントとしてはかつてなく拡散されてて、びびっています。アクティブな住人数が旧Twitterほど多くないぶん、いったんブーストされると埋もれる前に拾われやすいのかな……。

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会社から帰ってきた夫に、「その服、もしかして後ろ前に着てない?」と指摘される。おお。今日ずっとこの服だったんですけど。どうせなら朝のうちに言ってくれていれば(責任転嫁)。

まあでも要するに、一緒に朝ご飯を食べてても気付かないくらいの誤差ってことだな!

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看起来很多中国人boost我的日文toot……又开心又有趣。那些“象友们”用翻译AI看吗?

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タイプライターズ~物書きの世界~(8月19日放送分)
小説家・京極夏彦
tver.jp/episodes/epply22r4z


ちびちび少しずつ観てましたが、ようやく最後まで行きました。なんか映像の密度が高くて一気見できなかった。あのとんでもない書庫と書斎!

京極先生は、やっぱり常人には計り知れないおかたですね。というか、常人の5倍くらいの濃度で時間と空間と意識を使える魔法の力がおありなのでは??? って言いたくなる……。でもそんな京極先生でもご多忙を極めたときには体調を崩されたそうなので、ご自愛なさってほしい。

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TVer - 無料で動画見放題
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済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』(左右社,2023年2月)

この長いタイトルのとおりの内容ですが、こんな人がいるなんて! って驚嘆しまくりながら読みました。

これは、ネットで世界がつながっている時代だからこそ成し遂げられたことではあるのだけれど、ネット環境さえあれば誰にでもできることでは決してないよなあ、と。

この著者の、興味を抱ける対象の範囲の広さ、いったん興味を抱いたときの集中力の高さ、得た知識を統合して思索を深めていける聡明さ、ご病気で遠出できずとも好機を逃さずどんどん人脈を豊かにしていける積極性に、とにかく圧倒される。

巻末にルーマニア関連の書籍・映画・音楽の紹介が掲載されていて親切。いつまでも消化されない読みたい本リストがまた長くなるけど……。

漫画『吸血鬼すぐ死ぬ』(盆ノ木至)への言及があるのもちょっと面白かった。作中でルーマニア語が使われることはないんだけど、ファンが2次創作のために主人公の故郷の言葉であるルーマニア語を学んでいる例をSNSでちょくちょく見ているそうです。

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@laninsleep xiàng yǒu と xiāng yóu ……❗
面白いですね!

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@Dattosan23 それは引っ越し業者さん、さぞかし絶望的な気持ちに……って思ってしまいました。想像しただけでくらくらしてきます。フォローありがとうございます。

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@ruojin1996 こんにちは!🐘 😊

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@ak_Consfanze_aK 🎵 鼻子很长!🐘🐘

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@mogita 在这里遇到的人都是“象友”,对吗?

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@mogita 教えてくれてありがとう❗

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安売りワゴンをあさる者のうしろめたさを軽減してくれる値下げシール。

「食品ロス削減へのご協力ありがとうございます」と書かれたスーパーの値下げシール。
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マストドン分からん……。

他サーバーのユーザーで、実際にはご自分のオリジナルなアイコン使っててそこそこ頻繁に投稿なさっているのに、私が自分のとこからリンクをたどってアクセスすると、ぜんぜん発言していない、アイコンも設定してなくてデフォルトの象イラストのまんまの謎のひとに見えちゃうかたがいる。しかもフォローしたはずなのに、なぜかフォロー表示にならない。

――と、思ってたら、あるとき突然、自分のTL(っていう用語でいいのかな、マストドンでも)においてもそのかたの発言が読めるようになっていた。情報がこちらに読み込まれるまでに日数のかかるサーバーがあるのか。サーバー同士の相性があったり?

あと、先日書いた、BBCのアカウントをフォローしようとしてもさせてもらえない件。3週間後の現在も、待機中の砂時計アイコンのまんまです。いったん「フォローリクエスト」をはずしてやりなおしても同じ結果でした。

もしや、あんまりフォロワー増えすぎると過負荷になるから制限かけているのかBBC。でもだったら「先着1万人まで」とか言うよねえ。サーバー別に優先順位とかあるんか。

マストドン分からん……。

Mastodonでフォローするために検索すると出てくるる画面で、@BBCRadio@social.bbc が砂時計アイコンとともに表示されているスクリーンショット
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@alisato ああああ! そういえば私もそんな話を読んだことがあったようなって、ぼんやり思い出しました。

私自身、不用意に目にしたくないタイプの投稿があるので最近ローカルTLを見なくなってたのに、可能性に思い至りませんでした。

わざわざ詳しいスレッドも探してくださってありがとうございます。

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@alisato そうですね……こういうこともあるんだなあ……。とにかくありがとうございました。

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昨晩書いたBBCのアカウントがフォローできない件について。

mstdn.jpやpawooは、あまり感心されないコンテンツが多めであるとして、海外からはサーバーごとブロックされている場合があるということを教えていただきました。

で、そういえばマストドンが巷で話題になりはじめてた2017年にもうひとつ、別のサーバーでもアカウントを取得したんだった、と思い出した。

当時はちょっと出入りしている海外サイトがあったので、いちおう英語つぶやき用にも取っておくかと思ったのだけれど、結局そんな甲斐性なくて放置していたアカウントです。

そっちに久々にログインして、試しにそっちからやってみたら。あっさりBBCのアカウントもフォローできちゃいました。マジか……mstdn.jpが嫌われ対象だったか。おお。

私自身、ときおり不用意に目に入れたくない投稿が流れてくるので最近はすっかり「ローカル」のTLを見なくなってしまっていたのに、ここがよそから敬遠されている可能性を失念していた。

とはいえ、いまのところこのアカウントの引っ越しは考えていないです。雑然としたところに紛れ込んでいたいんだ……。

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@alisato おかげさまで謎が解けてすっきりしましたが、ちょっと苦笑いが出ちゃいました。

(って、mstdn.jpのユーザーだけど滞りなくBBCフォローできたよって人が実はいたりしたら、また話は変わってくるけど……いないような気がします。)

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一応、social.bbc の情報を確認してみたけど、モデレーション対象のサーバーは非公開だなー。
social.bbc/about

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@alisato ああ、やはり……。

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@spica38 ローカル見てると伏せずにどぎつい投稿をする人、いますよね……。

私は、いまほどサーバーの選択肢が多くなかった2017年になんとなくアカウントを取ったこのmstdn.jpをそのままずるずる使っていますが、しばらく周囲のようすを見て、よそのMastodonサーバーへお引越しされるかたも多いのではないでしょうか。

たぶん管理人さんがしっかりしてらして、よい雰囲気が保たれているところもあるんじゃないかと思います。登録したのが最近なら、根っこが生える前にあちこちご覧になって自分に合うサーバーを探してみられてもいいかもですね。別サーバーに行っても、もともとつながっている人とフォローしあえるのがMastodonの強みだし。

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加藤直樹『九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響』(ころから,2014年3月)

ちょうど100年前の関東大震災の直後、混乱のなかで広まった犯罪や暴動の無根拠な噂に基づき、多数の朝鮮人が殺されました。本書はこの事件に関する証言や記録を集め、調査による解説を加えたノンフィクション作品。

時系列に沿ってまとめられた事実関係を見ると、思っていた以上に、警察や軍も最初のうちは流言蜚語を信じて動いており、それが一般市民で構成された自警団の勢いを加速して、あとから抑止しようとしても追いつかないほどにしてしまっている。偽りの大義名分を与えた体制側の責任は重い。

そして現在の日本社会で、ちょっと他人の血が流れているのを見てもギョッとして目をそむけたくなるような感覚が特に異端とはされない生活をしていると想像しがたくはあるけれども、極限状態で集団化すると、人はそんなに迷いなく生きてる他人の身体に対して残虐になれるものなのかということに絶望的な気持ちが湧く。

〔つづく〕

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〔つづき〕

また、価値観が違う100年も昔のことだと片付けることもできません。最終章では、2005年の米国でハリケーン災害の直後に起きた、非白人に対する無差別襲撃事件がとりあげられており、あまりにも関東大震災のときと状況および経緯が似通っていて背筋が寒くなった。条件がそろえば人間は「そう」なってしまうかもしれないのだ。

暴走が起きてしまった背景、その根底にある社会不安など、本書での分析を読んでいると、いまの日本にも通ずる部分は確実にあり、これからだって箍がはずれることへの警戒は必要だと考えざるをえない。

だから一東京都民である私は、地震自体を生き延びたあと言いがかりで惨殺された人たちについて、震災時に死亡という点ではほかの犠牲者と同じなので別途追悼する必要はない、という態度を取りつづけている、現都知事のスタンスには反対です。当時まだ生まれていなかった私たちも、記憶しておかなくてはならない。私たちにとって不都合だからと言って史実を風化させてはいけない。

未来のためにも自覚的・抑制的でありつづけ、分断に抗い、同じ街で暮らす隣人同士としての共感を確立・維持していかないと。

〔了〕

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ヤマボウシ。これが秋の気配か! まだこんなに蒸し暑いのに。

ヤマボウシの実がなった枝。すでに赤く色づいた実も、まだ青い実もある。
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Shanna Swendson "Tales of Enchantment"(自費出版,2023年8月)

〈㈱魔法製作所〉番外短編集。日本語読者にとっての完全新作は2つですが(このシリーズは、いったん本国で終了したあと東京創元社からの依頼で続行されたので、一部は和訳版のほうが先に出ている)、この2編がまさに「そうそう、そのあたり知りたかったんですよ」という内容。

ひとつは、突然イギリス出張を命じられたオーウェンと、お茶目で偉大な「あの御方」が出会ったときの物語。ですよね、MSIが本編開始時の状況に漕ぎつけるまでには、いろいろな苦労がないはずなかったですよね。

もうひとつは、主役のふたりが結婚したあとのお話。魔法の存在を知らない(ひともいる)ケイティ側の家族にも祝ってもらうため、ケイティの故郷で改めて式とパーティーを開催すべく準備が進むなか、まさかのトラブルが発生。孫娘の晴れの日をつつがなく迎えるため、ケイティのお祖母ちゃんが暗躍します。

このほか、シリーズ全体に関する裏話エッセイなども。また、すでに邦訳があるもの含め、収録作5点それぞれにあとがきが付いてます。

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推し(と便宜上言っているが特に対外的に「推」せてはいない、ただ個人的に好きでいるミュージシャン)のお誕生日なので、ケーキというかフルーツタルトを食べました。私が。←なぜ

写真撮る前に下の紙はずせばよかった。

苺のタルト一切れ。真ん中にブルーベリーが一粒のっている。
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ブログ更新:2023年8月に読んだものメモまとめ
days.mushi.pepper.jp/?eid=1262

■三浦しをん『墨のゆらめき』(新潮社,2023年5月/初出:Amazon オーディオブック Audible,2022年11月)
■仲町鹿乃子『わたしと隣の和菓子さま』(KADOKAWA 富士見L文庫,2022年6月)
■日比野コレコ『ビューティフルからビューティフルへ』(河出書房新社,2022年11月)
■千早茜『赤い月の香り』(集英社,2023年4月)
■済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』(左右社,2023年2月)
■加藤直樹『九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響』(ころから,2014年3月)
■Shanna Swendson "Tales of Enchantment"(Independently published, 2023年8月)

●盆ノ木至『アルマジロのジョン from 吸血鬼すぐ死ぬ』第3巻(秋田書店,2023年8月)

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2023年8月に読んだものメモ | 虫のいい日々