#読書
室橋裕和『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」』(集英社新書,2024年3月)
お手頃価格のランチセットなどを提供しているインドカレーのお店ってあちこちにあるけど、入ってみると切り盛りしているのはなぜかネパールの人であることが多いなあ、と気付き始めたのは、いつ頃だったか。そして、どこもメニュー内容がすごく似通っているんですよね。テンプレートが共有されているのでは、と考えてしまうくらいに。
本書では、現在の日本のそういった状況の背景を解き明かしてくれています。実際にいまお店を営む人たちの話を聞くのに加えて、彼らの出身地として圧倒的によく言及されるネパール中部のバグルンまで行っての現地取材や、日本のインドカレー黎明期におけるキーパーソンへのインタビューも。
〔つづく〕