集団的自衛権などを定めた安保法案について、憲法学者のほとんどすべて、例えば朝日新聞の調査では憲法違反であると回答した憲法学者が102人、憲法違反の可能性があると回答したのが15人に対して、憲法違反ではないと回答したのはたった2人だったけど、法案は当然のように可決され成立したことを、もうみんな忘れちゃったのかしら。
難民審査がでたらめだと明らかになろうがならなかろうが、入管法改正案は採決されるし、採決されれば当然のように可決成立するのよね。万が一参議院を通らなくても、衆議院はもう通過しているし。
だから、もちろんいろいろ意見を言って反対することは大事なことだし「廃案にすべき」という価値判断もそのとおりだけど、「廃案にしよう!」になると「それはできません、国会の仕組み理解してますか?」という話になる。つまり、いま私たちの前にある最低ラインは、すでに入管法改正案が通るか通らないかとか廃案になるからならないかというところじゃなくて、次の選挙で入管法改正案に賛成した政党、議員を通さないために最大限の努力をするかしないかってところなんだけど、そうはしないで幻想を追い求め続けるのよね。