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写真集 日本軍服大図鑑 明治篇|国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336062864/
@orumin
装飾付き文字が入ったフォントがあればよかったのですが,ないので今回は自分で描き写しました(本文書体はGFS Neohellenicというものです).お手本はGreek Printing Types (London 1927)という本に入っているもので,文章はトゥーキューディデース『歴史』からペリクレースの追悼演説です.
かなり基本的な動詞のはずなのにβάλλω《投げる》という語を,どうにもちゃんと理解できていないようなひっかかりを感じてしまう.
《投げる》という日本語が狭いのも一因かもしれない.手で投げるのをイメージしてしまうが,βάλλωは矢や石など飛道具をはじめかなり広く使える.
またβάλλωの使い方としては,目標物に対格,道具に与格をとって《acc.にdat.を投げつける》の方が基本にあって,投げる行為の方を問題にした《acc.を投げる,投げ捨てる,置く》が出てくるらしく,動きの方向に重点が移ると目的語を伴わず自動詞として使われることもある,と.ποταμὸς Μινυήϊος εἰς ἅλα βάλλων《海に注ぐミニュエーイオス河》(Il. 11.722)
Beekesの語源辞典を見てみるとoriginally probably ‘to reach, hit by throwing’. IE *gᵂelh₁- ‘hit by throwing’とはじめにあるので,何かに当(て|た)る,命中(させ|す)るという点の方を軸に理解した方が一貫した見方ができそう.
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ああ,そうするとσυμβάλλωが《ぶつけ合わせる,付き合わせる》で,symbolの語源のσύμβολονが《割符(=付き合わせるもの),しるし》になるのも頷ける.