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花の名前を調べるアプリを起動してネモフィラさんたちにスマホカメラを向けてみたら100%一致でルリカラクサと出たので「へ?」って思ったけど、和名はそうなんだね。ひとつ賢くなった。

一面の青いネモフィラの花の写真
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杉浦さやか『すきなもの たのしいこと A to Z '80s~'90s 少女カルチャーブック』(祥伝社,2023年10月)

杉浦さんの10歳頃から大学を出るくらいまでの個人的な思い出が、アルファベット順に並べたテーマ別に語られるイラストエッセイ。カラフルでやさしい、暖かみのあるタッチの絵がとても楽しい。

ほぼ同世代なんですが、地方のインドアオタクだった私と違って、杉浦さんはおしゃれに敏感な東京住みの子として、しかもお姉さんやお兄さんがいて少し背伸びした情報も家庭内で得られる環境で育っているからか、お若い頃からハイセンス。もちろん、資質として感性が豊かでいらっしゃったというのもあるでしょうし。

でもやはり同世代なので、ところどころで「ああ、懐かしい」と思うものも取り上げられている。その雑誌のその号、たぶん私も買ったわ、とか。

そしてまた、お友達とのかわいらしい交流や、大学の芸術学部に入ってからのがんばりについての回想を読んで、自分とは違う子供時代であり青春時代なんだけど胸が熱くなったのは、その振り返り先への時間的な距離感がちょうど同じくらいだからというのもあるのかも。

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三浦しをん『しんがりで寝ています』(集英社,2024年3月)

前に読んだ『のっけから失礼します』(2019年)に続き、雑誌『BAILA』連載のエッセイをまとめたもの。2019~2023年の記事を収録。

この時期の三浦さんは、ダイマしてから「ステマ」と注釈を入れるギャグ(?)がマイブームだったみたい。ご自身の別のお仕事の情報なら、普通に書いてもファンは喜ぶでしょうに。でもやはり、そこでちょっと引いてツッコミどころを用意してしまう奥ゆかしさが、三浦さんらしい。

そして相変わらず、ひととの縁を幅広く大切にされていると感心。生活環境がすっかり違ってしまっているだろう何人もの古いお友達とちゃんと濃いつきあいが続いているだけでなく、十数年前に出したワイン入門の本で指南役だった先生と、いまでも気軽なノリでやりとりをなさっていたり。さらには学生時代のバイト先の店長さんと、電話で近況報告をしあう仲だとは。え、すごくない?

いや、これに驚嘆しまくっている私が、駄目すぎなのかも。こんな感想を公開したら、ネットでしかつながってないひとにも私の人望のなさがバレてしまうな(いまさらだよ!)。

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わっさわさしている。

濃いめのピンク色の花が満開になって密集している、八重桜の枝の写真
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読み中の本に「サウザンアイランドドレッシング」の話題が出ていて、そういえばちびっこだった頃、亡母が thousand islands dressing というのは、ドレッシングに混ぜ込まれたみじん切りのピクルスやタマネギなどを、海に浮かぶ千の島々に見立ててつけられた名前なのだ、と教えてくれたのを思い出し、ふと、あれは本当に? と検索してみた。

 
サウザンドアイランドドレッシング
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B
 

ぜんぜん違うし! そもそも Thousand Islands とは地名、固有名詞ですし! 誰かほかのひとに張り切って教えたりしてなくてよかった!

亡母との思い出には、ときどきこういうのがある(裏庭のライラックを指して「これはラベンダー」と自信満々で教えてくれたり……ラしか合ってねえ! でも小学校高学年まで信じてた!)。

まあ、いまのいままで、自分で調べてみようと思わなかった私も私だが。

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