いじめを注意することは倫理的には
〈正しい〉かもしれないけど、いじめを注意された人が反省するどころか逆恨みしていっそういじめがひどくなる見込みがあるならば、いじめを注意することは倫理的に〈悪い〉ことにもなりうるかな。つまり、いじめを注意することは倫理的には〈善くない〉ということにもなりうる。
じつは日本(語話者の)人がけっこう混同していると指摘されるところなんだけど、たとえば森さんの投稿だと「適切とされること」(adequate)と「正しい」(right)と「ダメだ」(bad)が混在していて、「適切とされること」はおいておいたとしても、正不正(right and wrong)と善悪(good and bad)
は混ぜちゃうと訳がわからなくなってしまうのよね。
誰かの不正を非難することは、倫理的には常に正しいことだけど、倫理的に善いことかどうかはわからない。ただ、非難される当人が理解して反省するかどうかはともかく、非難しないことが社会全体にとって害悪となる場合には、誰かの不正を非難することは倫理的にも善いということになる。