論文毎日読むぞ192日目。今日は更級日記の現代語訳について。特に池澤夏樹の個人全集に入ってる江國香織訳をとりあげ、最近出た島内景二の新訳と比較しつつ、教育現場での現代語訳というのは作家の現代語訳とは異なる、逐語訳が求められるが、こうした作家のものも活用する授業もありだろう、と結論付けていた。
…まあシンポジウムを原稿化したものなので、論文というより報告みたいなものとして読んだら良いのだろうと思った。江國訳の質の高さは良くわかったのだけど、論者の主観によるところが大きく、他の人の評などが取り上げられていなかったのは残念。