論文毎日読むぞ194日目。今日は樋口一葉『たけくらべ』について。学部のときに一度読んだきりだけど、挑戦してみた。
この小説は娼婦と僧侶になることが運命づけられている二人の恋愛小説なわけだけど、論文ではそれぞれの明治前期のイメージを丁寧にさらい、改めて『たけくらべ』の恋愛の意味を問い直していた。
恋愛は、概念そのものが明治になって新しくできたものであり、従来の価値観を変革させるようなものとしてあった。『たけくらべ』ではそういう変革の可能性を測ろうとしたのではないか…というんだけど、結論部分が飛躍してるような気がして良くわからなかった。
制度のことを細かく分析していたところは面白かったのだけど…。