〈令和〉という元号を選ぶ際に「明治以降のローマ字一字による略号と被らない」という要件が設けられていて、まあ当面は満たせるけど長い目では持続可能性がないので何だか嫌だなあと思いました。「M、T、S、H」と来て「R」。
基本ラテン文字の範囲なら 26 字種だけど、和文ローマ字に現れるのはもっと少ないので…数えるなら「A、I、U、E、O、K、S、T、N、H、M、Y、R、W、G、Z、D、B、P」で 19 個、綴り方次第で「C、F、J」を追加して 22 個かな。そのうち五個を使った。
どっちかというと、英字一字で表すなどという将来性が不明だった行為を、元号を選ぶ方で追認するという手続きの逆転が気に食わないというのがある。
まあ、十個ぐらい消費した頃には「M」は三百年以上前になるから、再使用を許すのが自然かも知れないけど。今後何代まで元号が使われるかは分からないし、英字一字で表す必要性がどこまで続くかも分からないし、結局、当代の事情に基づいて当代の元号を決めたという、それだけの話。