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ふむっ「ダジャレというのは『一見何の関係もないところから共通の構造を見つけ出す能力』が必要で,実はあれは極めて高い抽象化能力の発露なのではないか」|https://twitter.com/takl/status/1033339794393161728
プラトーンとか読んでてもダジャレ的な表現が出てくる.『饗宴』(174B)ではアガトーン(Ἀγάθων)のところへご馳走になりに行くソークラテースが「よき人々がアガトーンの宴席にすすんで赴くἈγάθων᾽ ἐπὶ δαῖτας ἴασιν αὐτόματοι ἀγαθοί」と言うのがあって,「アガトーンのἈγάθων᾽(ι)」はアクセントを変えると「良き人々のἀγαθῶν」でもあるから「良き人々が良き人々の宴席にすすんで赴く」とも聞こえる洒落になっている(手元にちゃんとした校訂本がないが写本はἀγαθῶνらしい).
本当にただのダジャレというケースもあろうけれども,今の人間が感じる「ただの親父ギャグじゃん」という感想以上の何か神妙なものを古代人がこういう言葉の一致に読み取っていた可能性はあるので侮れないとは思う.
Snyder, J.M. (1980), `Puns and Poetry in Lucretius’ De rerum natura’, Amsterdam: B.G. Grüner.
ルクレーティウスにおいて洒落や言葉遊び的表現が作品全体にとっていかに重要な役割を担っているかを論じる.
第1章では言語の起源・発達に関する第5巻の記述とエピクーロス派の説との関わりを見る.第2章は,原子と字母の両方に用いうる語としてelementumが使われていることに着目する.ギリシア語のστοιχεῖονが「字母」として使われるのはプラトーンが初出で,エピクーロスがこうした言葉を使ったかは定かでないが,特にデーモクリトスが自らの原子論を説明するため言葉遊びを利用したことからこの考えがデーモクリトスまでさかのぼる可能性が指摘される.第3章ではルクレーティウス以前の言葉遊び表現をギリシア・ラテン語作品に求め分類する.第4章ではそれに基づきルクレーティウスの表現をfigura etymologica, paronomasia, double entendreの3つに分類していく.最終章ではそうした表現が個別の文脈・作品全体の中で持つ働きとして,論敵に対する皮肉,重要な論旨の強調,複合的な意味の付与といった点が挙げられている.
ルクレーティウスにおける同音反復については以前少し触れたことがあるんですが(https://speakerdeck.com/ncrt035/lucretius-analogy-between-poem-and-universe-jpn-1?slide=34 ),このスライドの26枚目で引いた
et quasi musaeo dulci contingere melle (DRN 1.947)
でもギリシア語の「蜂蜜μέλι」 「歌,調べμέλος」が念頭にある(musaea mele 2.412; Cf. Schrijvers 1970: 34-37)のでこういう掛詞がただの洒落以上になるのは珍しくない.
ルクレーティウスの「言葉遊び」についてはSnyderの研究がとてもわかりやすくまとめられていて良い(https://gnosia.info/@ncrt035/99522418360587447 ).
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「サイト名の由来はやっぱアレクサンドリアのクレメンスですか」と訊かれることが何度かあったけど,直接の着想はゲッリウスを読んでいたときに得たので返事が微妙になる(『アッティカの夜』冒頭には雑学や覚書を集めた著作にこれまで付けられてきたさまざまなタイトルが列挙されている).
Bartalucci, A.(1961), `Una fonte egizia di età tolemaica nella geografia zodiacale di Manilio', SIFC 33: 91-100.
マーニーリウス『アストロノミカ』4巻744-817行では,黄道帯の諸宮と地上の各地域の対応関係を綴った「占星地理学」が展開されている.F.Cumontの研究を拠り所としながらこの概念体系がエジプト起源であると推定し,マーニーリウスの記述の中で3つの宮に振り分けられているエジプトの位置づけを,その典拠が形成された時代の社会背景から説明することを試みる.結論的に著者は,この箇所でのマーニーリウスの典拠の大部分が前3世紀頃のプトレマイオス王朝下エジプトにおいて形成されたものであるとしている.
ピッタリ来る日本語がない外国語というとギリシア語のπαροινίαは大学書林の辞典では「酔払ったあげくの狼藉」と出ていた
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ギリシア語の合字や別形は慣れないと結構しんどいのでアルド・マヌーツィオのΝεακαδημίας Νόμοςを読んだときもWilsonのテキストで疑問点がいろいろ出たからDigital Vatican Libraryで画像を見ながら確認した記憶がある.
https://www.stromateis.info/zib/neacademia.html
鳥の情操に悪い投稿はだいたい「〇〇さんがいいねしました」かプロモーションで流れてくるので度し難いな