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Snyder, J.M. (1980), `Puns and Poetry in Lucretius’ De rerum natura’, Amsterdam: B.G. Grüner.

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ルクレーティウスにおいて洒落や言葉遊び的表現が作品全体にとっていかに重要な役割を担っているかを論じる.
第1章では言語の起源・発達に関する第5巻の記述とエピクーロス派の説との関わりを見る.第2章は,原子と字母の両方に用いうる語としてelementumが使われていることに着目する.ギリシア語のστοιχεῖονが「字母」として使われるのはプラトーンが初出で,エピクーロスがこうした言葉を使ったかは定かでないが,特にデーモクリトスが自らの原子論を説明するため言葉遊びを利用したことからこの考えがデーモクリトスまでさかのぼる可能性が指摘される.第3章ではルクレーティウス以前の言葉遊び表現をギリシア・ラテン語作品に求め分類する.第4章ではそれに基づきルクレーティウスの表現をfigura etymologica, paronomasia, double entendreの3つに分類していく.最終章ではそうした表現が個別の文脈・作品全体の中で持つ働きとして,論敵に対する皮肉,重要な論旨の強調,複合的な意味の付与といった点が挙げられている.

21:27:58 @ncrt035@gnosia.info
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