ふと思ったことには韻文の朗読にあたっての韻律重視か本来のアクセント重視かは,あれかこれか排他的な選択ではなく,むしろ両方セットで目的を果たすのではと.
ちょうどイタリア詩の読解演習ではそういうメソッドを取っていて非常に参考になった.
つまり(1)まず音節を区切って数を確認し,そこに韻律上どのように強弱が置かれるかを分析してそれに従って読む(このとき単語のアクセントと一致することもあればしないこともあるので全体としてはやや大袈裟で人工的な感じの読み上げ方になる).(2)次にある程度のまとまり(sonettoなら一聯)を本来のアクセントに沿って読み上げる,という二段構え.