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天官賜福グッズの金属しおりセット、紛失したり繊細な作りの部分がゆがんだりするのが怖くて使えず、しまい込んだままなので、もう「しおり」と認識することは諦めて部屋に飾ったりできないかな……と、ときおり思い出しては、悩んでいるのです。

しまい込んだままなのも寂しいじゃないですか。せっかくだから視界に入れたいじゃないですか。

いっそ額装とかしちゃう? って額縁を物色したり。

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で、額装とかしちゃう? って参考資料を探していたら、額縁専門店のサイトにゆきあたって。
gakubuti.net/

このサイトに載ってる額装実例集が面白くてずーっと見入ってしまった。世の中には、いろんな思い出の品を額に入れて飾りたい人がいるのだ。

愛猫のひげ、蛇の抜け殻、ライブで会場に放たれた銀テープ、赤ちゃんの靴、ユニフォーム、缶コーヒーの空き缶、折れたバイオリンの弓、結婚式の日に向けて作られたてるてる坊主……。

羅小黒戦記のタペストリー(字幕版のパンフ表紙だった横にほっそながいイラストのやつ、あれ素敵でしたよね)でオーダーした人もいる! そうか、プロは裏打ちしたりするんだ、なるほど。
gakubuti.net/products/detail.p

額縁について全般的に解説してくれてるコーナーも勉強になります(すごい情報量なのでまだ全部は読めてないけど)。立体物を飾る際の固定方法とか。
gakubuti.net/user_data/about_f

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額縁のタカハシ 額縁工場を直営する額縁の大型専門店
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羅小黒戦記 タペストリー | 掛け軸タペストリーを裏打ちして額装いたしました
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額縁について【目次】 | 額縁のタカハシ
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新井素子『定年物語』(中央公論新社,2024年3月)

新井さんご自身の「ほぼ実話」な結婚生活を、作家の陽子さん&会社員の正彦さんカップルに託して描いてきたシリーズ、ついに正彦さんが定年。ずっと読んできた者としては、もうその事実だけで、かなりしみじみ。

1986年の『結婚物語』の頃は、自分がまだティーンだったので、この世の未知のシステムについて教えてもらうような気持ちでしたが、いまとなっては10歳程度の年齢差など塗りつぶされるような他人事でなさがある。加齢に伴う身体能力低下の話題とか、ご両親のこととか……。

とはいえ、やはり特殊は特殊なご夫婦だとも思いますよ。こんな人、いるんだ! って記述はいっぱい(少なくとも私にとっては)。

ここで具体例を挙げようとしたのですが、いろいろありすぎて取捨選択できなかった。まあ興味のあるかたはご一読を。陽子さん(新井さん)は説明作家なので、そのブレない特殊な部分を饒舌に語ってくださっていて、それが本作を分厚い娯楽小説作品として成り立たせている。

なんにせよ、おふたり仲良く充実した生活を送ってらして、なによりです。いつまでもお元気で!