予想を裏切ってめちゃおもしろかった。ゴッホとマティスが「ちりめん絵」という浮世絵をしわくちゃに加工したおもちゃみたいなやつに影響を受けていたという話、マユツバだとおもっていたけど、まったくそんな疑義を吹き飛ばす説得力だった。著者のゴッホのインパストについての技術的理解は、ちりめん絵の皺の立体性を取り入れようとして、あのようなタッチをつくりだしたというもので、かなり説得的な説だ。
ゴッホを育てマティスを生んだちりめん絵
https://amzn.asia/d/6i8rlHf
予想を裏切ってめちゃおもしろかった。ゴッホとマティスが「ちりめん絵」という浮世絵をしわくちゃに加工したおもちゃみたいなやつに影響を受けていたという話、マユツバだとおもっていたけど、まったくそんな疑義を吹き飛ばす説得力だった。著者のゴッホのインパストについての技術的理解は、ちりめん絵の皺の立体性を取り入れようとして、あのようなタッチをつくりだしたというもので、かなり説得的な説だ。
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ちりめん絵、この川上宏氏が異常な情熱をもって収集・研究していて、把握はしていたけど、なんとなく調べかけていたけど、そんな重要ではないだろと思っていた。それが、ゴッホがちりめん絵の皺が作りだす色の輝きを、自身の絵のマチエールを使って色の世界を構築したか、資料で検証されてみると、もう無視できぬ流れだ。
https://note.com/kawakamihiroshi/n/nbf9cbf7801ff
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これ有り得ないな...
https://www.tokyo-np.co.jp/article/345705
こんな大国にかこまれてクソみたいな政治問題化されても立場を変えなかった長崎市長すごい。
主要6カ国とEU、長崎市に書簡「イスラエル除外なら高官参加困難」:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASS872GLVS87UHBI01GM.html
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これ読んだけど、あれは北斎に似ている、これは広重に似ているみたいななんとでも言える「影響」でしょうもなかった。類似を影響にすり替える典型的な詭弁というほかないけど、「こういう表現は西洋にはなかった、日本の表現に影響を受けた」みたいな物言いが耳に心地よく響く人たちが多いんだろうなとは想像できてしまう。自分はうげぇってなってしまうが...。
ジャポニスム 流行としての「日本」 (講談社現代新書 2506) https://www.amazon.jp/dp/4065141885
あとこれはもう何度も釘を刺されていることだけど、ジャポニスムとはヨーロッパの芸術・文化運動で、ヨーロッパ人が主体として日本文化を消化・展開した運動を指すのだけど、「この芸術家は◯◯の影響を受けた」と言ってしまえば主体を曖昧にすることができ、「日本の文化が支配的な影響力を行使した」ということになる。日本の文化が強力な影響源だったのは事実だし、浮世絵師たちは(印象派への影響云々にかかわらず)まじで偉大な仕事をしたんだけど、こういう後からの影響関係の再配置によって、「日本はヨーロッパの文化に長いこと影響を受けてきたが、じつは俺たちが元祖だったんだ」みたいな気持ち悪い自意識の露出になってしまう。
事実の記述にも自意識が紛れ込んでしまうという問題が避けがたく存在しており、「日本」という概念に自己をアイデンティファイしてしまうと、北斎が偉大だったということが「日本人=私たち」の偉大さみたいなものにすり替えられてしまう。