sic aliis in rebus item communia multa
multarum rerum cum sint primordia, uerum
dissimili tamen inter se consistere summa
possunt
こうして他の事物においても同様に,多くの事物に
共通の原子が数多くありはするが,それでも
互いに異なる全体を形成することが
できる.(ルクレーティウス『事物の本性について』2巻695-8)
696行のuerumはPontanusによる修正とされ,実はO写本やQ写本ではrerumになっている.同行前半に出てきたrerumからのdittography(同じ語を二度書いてしまうこと),また《アトム》を指す用語としてルクレーティウスが頻繁にprimordia rerumを用いることから発生した可能性があるケース.