ἀπέλευσις ------ (字母の)脱落.LSJ, GI共にエウスタティオスの用例のみ拾っているが,DGEはCorpus glossariorum Latinorumからabicioというラテン語で説明されている例も加えている.
https://archive.org/stream/corpusglossario04leipgoog#page/n289/mode/2up
ἀπέλευσις ------ (字母の)脱落.LSJ, GI共にエウスタティオスの用例のみ拾っているが,DGEはCorpus glossariorum Latinorumからabicioというラテン語で説明されている例も加えている.
https://archive.org/stream/corpusglossario04leipgoog#page/n289/mode/2up
tum quoque marmorea caput a ceruice reuulsum
gurgite cum medio portans Oeagrius Hebrus
uolueret, Eurydicen uox ipsa et frigida lingua,
a miseram Eurydicen! anima fugiente uocabat;
ウェルギリウス『農耕詩』4巻523-526行.
F写本(Vat. lat. 3225)では3行目から4行目にかけてuox ipsa ... Eurydicenが飛ばされてVOLVERETEVRYDICENANIMAFVGIと続いており,行間にVOXIPSAETFRIGIDALINという書き足しが確認できる.
3行目と4行目でEurydicenが同じ位置にあって筆写の際に眼が滑って脱落が発生した可能性が考えられる.
テクストの脱落を推定する場合や更に進んでそれを補綴する場合にこういう現象を根拠にして説得的に議論を展開できることがある. https://gnosia.info/media/CAvjbKNALVCDtalcoWQ
ウェルギリウスF写本
Vat. lat. 3225
https://digi.vatlib.it/mss/detail/Vat.lat.3225