学生さんからの質問に答えるために調べ物をしていたら,2人称の人称代名詞tuに呼格(呼びかけ)の意味があるのかだけを詳しく論じた論文があることがわかった.
Vairel, H., ‘Le Problème du Cas de Tu: Nominativus Tantum, Vocativus Tantum, ou Uterque?’, Revue de Philologie, 60 (1986), 31–57.
学生さんからの質問に答えるために調べ物をしていたら,2人称の人称代名詞tuに呼格(呼びかけ)の意味があるのかだけを詳しく論じた論文があることがわかった.
Vairel, H., ‘Le Problème du Cas de Tu: Nominativus Tantum, Vocativus Tantum, ou Uterque?’, Revue de Philologie, 60 (1986), 31–57.
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ふむっ「社会人ドクター制度について:ZOZO研究所の研究に関連する分野において、博士号の取得を希望する者に対し、共同研究先との研究開発と修学を優先業務として、給与とは別に修了に必要な学費を支援する制度です」
https://hrmos.co/pages/zozotech/jobs/0000078
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アニメ「放課後ていぼう日誌」7月7日より第1話から放送再開 - コミックナタリー https://natalie.mu/comic/news/381460
「あいされて」「え~~っち」で区切ったので残りが🤔 になってしまった
https://don.neso.tech/@neso/104279588107620874
ラテン語のdesideroは「欲する」だけでなくて「~がない,欠けている」という意味にも使うからね.
quaeroもそうだけれども「探し求める」とか「欲する」とかいう動詞が一方で「~がないのを嘆く」「欠く」になるのは,ちょっと立ち止まって考えればそういうことかと合点がいくが,日本語で考えているうちには二つの意味領域に連絡が見えにくかったりする.
de Vaanの語源辞書を引くと,Rixが,ラテン語のsidusやギリシア語のἰθύς「まっすぐな」の元には印欧祖語の*seHdʰ- 'to achive a goal'があり,considerareは'to concentrate on a goal', desiderareは'to come off a goal'の意味になるのだろうと考えたらしく,Nymanという人は更に考えを進めてイタリック祖語として*sīþos 'mark, target'なるものを出発点として置き,上記の動詞が猟師たちのジャーゴンに由来するとして,considerare='to direct one's missile', desiderare < *dē-sīdes- =mark-less, missing the mark''という流れを考えているらしい.Nymanさんは'mark, target'が'star'に意味的に移るパラレルをフィンランド語から引いているらしいが,印欧語の話をしているところでフィンランド語がどれほど参考になるのか怪しい気もするね.
Nyman, M. (1990), Hits and misses: Lat. considerare and desiderare. HS 103, 51-68. という論文らしいので機会があれば見てみよう.
Ernout & Meilletの方も眺めていたら,古代人(古辞書)でsidusとconsiderare, desiderareの関連付けをしている箇所を引いてくれているので,言語学プロパーでなしに文学畑の人にはまだまだ使いよい辞書だなぁと思った.