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自分のアイコンを黒っぽくない背景のものに変えたいと前に言ってたのをふと思い出して、あおぞらで使っているのと同じアイコンに差し替えました。いまさらですけど。これはこれで縮小表示されると、輪郭が分かりにくいような。まあいいか。

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読了:
墨香銅臭(原作)+STARember(漫画)『天官賜福』第1巻(訳:本多由枝/ソニー・ミュージックソリューションズ,2024年2月/原本初出:哔哩哔哩漫画,2019年~)

小説を原作としたコミカライズ。ネットで配信されている縦読みスクロール漫画を、紙の本で読みやすいようにコマ割りしなおしてある。本国で刊行された簡体字中国語の紙バージョンそのままではなく、日本語版を作るにあたって新規にページを再構成しているようです。版型も中国語版より大きいです。もともと絵の美麗さが評判だったコミックバージョンなので、細かく鑑賞できてありがたい。

前々から電子漫画サイト「コミックシーモア」で公開されている、縦読み漫画をそのままローカライズした日本語版とは、翻訳も違います。書籍版の翻訳を手がけているのは、アニメの和訳をされていたのと同じかたですね。シーモア版の無料公開分と比べてみて、個人的な好みですけど、新訳のほうが漫画のセリフとしてはすっきり読みやすくなっているように思います(シーモア版のほうが原文を律儀にストレートに訳してくれている雰囲気を感じはするので、本当に好みの問題)。

〔つづく〕

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〔つづき〕

ただ擬音などの描き文字を日本語の描き文字に置き換えたところのセンスは、ざっと見た感じシーモア版のほうが私にはしっくりくる箇所が多いかも(ぜいたく)。

この作品にはアニメから入門したので、キャラデザの違う漫画版には最初ちょっと戸惑いましたが(正直に言うと、漫画版では南風と扶揺の判別がいまだにあんまりついてない)、これはこれで。この巻にはまだ登場していませんが、漫画版の半月ちゃんがけっこう好きなのです(もちろんアニメ版もかわいくてよい!)。同じ原作でも話のまとめ方や要素の取捨選択、ビジュアライズの際の解釈がちょこちょこ違うのを比べながら読むのも楽しい。

そして、厚塗り気味のこの濃い絵柄が、日本の漫画ではあんまり見ない感じで新鮮。どのページもフルカラーできれいです。ぼーっと見ているだけで時間が経つ……。

本国での連載も、この日本語での書籍化も、順調に物語の完結まで進めていただけますように。今回のコミック第1巻で、原作小説全6巻のうち、第1巻の3分の1くらいまでしかカバーできてないので、先は長いけど。

〔了〕