さて、どうしよう?
向っ腹が立ったので、会談の席を蹴飛ばして、今日から月末までの有給休暇申請を出して、タイムレコーダーに退勤を打刻して、会社を後にした。
街の電気屋でボイスレコーダーの値段を確認した。うーん、結構高いな。携帯のアプリで済ませたら良いか。
今、少し時間は早いが、公園で弁当を食べている。
良い天気だ。
私の携帯電話番号を知っている直接の上司はまだ何も言ってこない。あの一見人当たりのよい小父さんは無色透明の空気みたいな存在で、自分からは決して何も責任を持ってしようとしない人だから、そんなもんだろう。今回もハンコぺたぺたしててくれたら良い。
問題はその上のあの人だ。
さて、と。