10:42:34 @ncrt035@gnosia.info
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『現代数学』(2019年4月号)三浦先生の「歴史から見る数学 数学史から見る歴史」が今回はコレージュ・ロワイヤル(コレージュ・ド・フランスの前身で1530年に人文学者ギョーム・ビュデの助言のもとフランソワ1世により設立)における数学教授職について.
設立当初のコレージュ・ロワイヤルはギリシア語教授,ヘブライ語教授,数学教授の布陣で,ラテン語修辞学とかは後から加えられたというのは知らなかった.ここに数学が加えられたのは「数学によってフランスが繁栄し,周辺の他国や他民族を科学の領域で凌駕するため」で,当時はドイツの方が数学教育は先行していたので,フランスの大学の数学教育を促進する狙いがあったと.
メインに取り上げられている数学者オロンス・フィネの仕事も(エウクレイデース『原論』出版など)実用数学教育という性格が強かったらしい.ちなみに彼はルフェーヴル・デタープルの弟子だったりと,知っている古典学者の名前が色々出てくるのでおもしろい.

11:38:01 @ncrt035@gnosia.info
2019-03-25 11:19:50 かるばぶの投稿 babukaru@mstdn.maud.io
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11:40:07 @ncrt035@gnosia.info
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食事時に「こうやって呑気に昼ごはん食べてる間も遠隔地ではサーバが働いてくれてるんだなうふふ」となることはある

13:52:57 @ncrt035@gnosia.info
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完全に隣の芝生事案なのは百も承知だがそれでも,エンジニア界隈はオタク(もっとも広い意味におけるそれ)が多くて羨ましい,っていうのによくなる

15:04:06 @ncrt035@gnosia.info
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306年から1583年までの地震記録262例を月ごとに分けて,発生頻度に季節による不均衡があるのではないかと論じる1841年の記事(A.Perrey).
Comptes rendus hebdomadaires des séances de l’Académie des sciences, t. 12, pp. 1185-1187.
archive.org/details/comptesren

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Comptes rendus hebdomadaires des séances de l''Académie des sciences
15:57:58 @ncrt035@gnosia.info
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ダンテ『神曲』「煉獄篇」で,魂が浄化されたことを自ら悟った際に地震が起きるという記述がある.

「おそらく下界では小さな,また大きな地震が起きているのでしょう.
しかしそれは大地に封じられている風によるものです.
理由はわかりませんが,この上で地震が起きたことはありません.

「ここが揺れるのは,自身が清められたことを悟って,
誰かの魂が上へと昇るために
起き上がるか動き始めた時であり,あの歓声はそれに続きます」(Pur. 21.55-60. 原訳)

16:03:10 @ncrt035@gnosia.info
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この少し前には煉獄にいかなる気象の変化もないことが言われていて,古代より地震は気象現象との関連のもとに考えられてきたから,煉獄の「地震」も地上的なそれとは異なるもの(ところでダンテは,「乾いた蒸発気secco vapor, 52行」のような言葉遣いや地下の風を地震原因とすることからして,アリストテレース以来の気象理論を踏まえている).

16:12:30 @ncrt035@gnosia.info
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魂の浄化という喜ばしい出来事に対して,古代以来専ら災害や凶兆として捉えられてきたであろう地震のイメージが用いられているのはなぜだろうと思ったが,聖書ではイエスの復活の際に地震があったとしているのだった.

「さて,安息日が終わって,週の初めの日の明け方に,マグダラのマリアともう一人のマリアが,墓を見に行った.すると,大きな地震が起こった(καὶ ἰδοὺ σεισμὸς ἐγένετο μέγας).主の天使が天から降って近寄り,石をわきへ転がし,その上に座ったのである」(マタイによる福音書,28.1-2. 新共同訳)

16:20:06 @ncrt035@gnosia.info
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でも十字架にかけられて息を引き取った際もやはり「地震が起こり,岩が裂けκαὶ ἡ γῆ ἐσείσθη καὶ αἱ πέτραι ἐσχίσθησαν」(マタイによる福音書,27.51)たのだった.聖書における地震の例をもっと見ないとわからないが,吉兆とか喜ばしいものとして現れているとは言いづらそう(神に由来する超自然的な,畏怖すべき出来事の一例くらい?).

仏教における瑞兆としての地震の特殊性はまた別に考慮する必要がある(gnosia.info/@ncrt035/101101413 ).

16:20:48 @ncrt035@gnosia.info
2018-11-20 12:39:04 Niceratus Kiotoensisの投稿 ncrt035@gnosia.info
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地震はそれ自体が一つの災害であるため多くの場合凶兆として取り扱われるが,仏典においては吉兆とされる解釈が目立つのは興味深い.そういえば仏語の六種震動も仏が説法するときの瑞相(吉兆)とされる.

「地震は一種の自然現象であって,良いものとか悪いものとかと言うことはできない.しかし,地震はしばしば人類に多大な危害をもたらしたため,地震を一種の厄災とすることが一般的である.少なくとも,地震を吉祥とみなすことはないであろう.しかしながら,仏教においてはその一般的地震観と違い,地震は必ずしも災難とはみない.もちろん,厄災とみなす地震記録もみえるが,ある種の吉祥とみなす地震の方が多い」(p.189)

19:27:42 @ncrt035@gnosia.info
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読めるようになっていたので再び.高津先生の書評本文からJacksonの紹介となる部分を抜粋すると,

「これは世にかくれた學者の遺著である.Jacksonは言うところの學者ではない,オクスフォドのQueen’s Collegeを出て間もなく彼は家庭の事情からイングランドの西北隅,湖水地方で名高いCumberlandのCaldbeckに母親と共に暮しつつ,その農場の面倒を見なければならなかつた.日々の激しい仕事の裡に讀書にさき得るのは夜のみであつた」

「發表する積りなしに,ただ自分の興味のために覺えのノートを書き溜めた.荒涼たるCumberlandの農場で,近くに利用すべき圖書館もなく,夜毎に唯一人古典に沒入していた彼の手許には新らしい校訂書も殆んどなかつた.原典批判に必須の參考書もなかつた」

という中で三大悲劇詩人とアリストパネースの喜劇の本文批判について価値の高い仕事をした人物です.

19:39:52 @ncrt035@gnosia.info
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古典文献学者で詩人のA.E.ハウスマンは,後々ロンドン大学やケンブリッジ大学の教授職に就くけれども,学士試験に失敗して大学を出た後,ロンドンで特許局の役人として働きつつ,仕事の後大英図書館で古典研究を行っていたという人なのでちょっと変わった経歴ではある.

20:34:08 @ncrt035@gnosia.info
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プヨグラミングしてるときは括弧の数があってなければちゃんと弾かれるが,自然言語で無茶な挿入句を連発して長い書誌情報までぶち込んだ結果終わりの括弧を書き忘れていても特にその段階でエラーが出るわけではないので,後で詳しく校正させられる立場の人間が泣きを見る(今見ている)

20:34:54 @ncrt035@gnosia.info
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どこで括弧を閉じるつもりだったのか忖度

20:39:10 @ncrt035@gnosia.info
2019-03-25 19:58:18 ぱるさの投稿 palsa@friends.nico
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20:39:26 @ncrt035@gnosia.info
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鏖残業

20:42:32 @ncrt035@gnosia.info
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みたらし団子のみたらしが団子の中に入っているやつを食べているが手が汚れなくて大変よい

20:44:14 @ncrt035@gnosia.info
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ところでみたらし is 何

22:01:01 @ncrt035@gnosia.info
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アラートループ家宅捜索(いわゆる「兵庫県警ブラクラ摘発」)事件に関する寄付の呼びかけ - 一般社団法人日本ハッカー協会 hacker.or.jp/alertloop/

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アラートループ家宅捜索(いわゆる「兵庫県警ブラクラ摘発」)事件に関する寄付の呼びかけ
22:22:54 @ncrt035@gnosia.info
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「自分の興味ある事柄を一方的に延々と話し続ける」人の相手をする方が,「大して面白くもないし何なら本人すら大して面白いとも思っていない話題を方々へ転がし,それに対して然るべきリアクションを然るべきタイミングで繰り出すことを強い,剰え自分たちを多数派と信じて疑わぬが故にデリカシーを欠いた言動を常とする」適法生存者たちに引きつった笑顔で話を合わせるよりはるかに楽というのはいつも思う.

22:50:03 @ncrt035@gnosia.info
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そういえば以前,某先生が,「決して悪い人ではないんだけれども,話をしていると妙に疲れるというか緊張感のある人がいて,何故だろうと思って観察していると,とにかく相手へのリアクションが否定的な切り口から始まる人だったんですね」という話をしていた.

22:52:17 @ncrt035@gnosia.info
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E.g. 「今日は寒いですね」に対して「そうですね」とかではなく「いや,寒いなんてもんじゃない」と返して主導権を持っていってしまうみたいな例だったと思う.