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クローチェが行なった批判の要点は,(1) の詩に対するJachmannの処置こそcritica esteticaであり,文献学(filologia)がもし細々した歴史的情報の収集にすぎないならJachmannの成した仕事はfilologicoなものとは呼べないとすること,(2)クローチェがそのcritica esteticaを説明するのに有名なベントリーのratio et res ipsaの句を(部分的に)持ち出していること,(3)歴史的現実と美的現実を等しいものとみなして,問題の詩行がどのように生成したかよりもそれがpoesiaに属さないということを大事に見ること,このあたりだろうか.