2017-07-20 21:43:18 @ncrt035@gnosia.info
ウェルギリウス『牧歌』第3歌3-6行(P = Vat. Palatinus lat. 1631; 5世紀)
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MEN(ALCAS:) INFELIX O SEMPER (O)VIS PECVS IPSE NEAERAM
DVM FOVET AC NE ME SIBI PRAEFERAT ILLA VERETUR
HIC ALIENVS OVIS CUSTOS BIS MVLGIT IN HORA
ET SVCVS PECORI ET LAC(T) SVBDVCITVR AGNIS

[Memo: 1行目,行上にOを書き加えての修正.4行目,Tに線を引いて修正.形状の類似に注意すべき文字(IとL, EとF)]

gnosia.info/media/SFIIv7miHZ2d

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2017-07-20 21:50:57 @ncrt035@gnosia.info
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ペトラルカ『カンツォニエーレ』53番におけるルーカーヌスの模倣とペトラルカのローマ共和制観について詳しく調べるとこれは論文になる規模のテーマではないかと思われる.先行研究をちゃんとチェックしていないのであまりはっきり言えないけれども.

2017-07-21 18:23:37 @ncrt035@gnosia.info
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注文していた論文集『ジョルジョ・パスクァーリと20世紀の古典文献学』(Giorgio Pasquali e la filologia classica del Novecento, Firenze: Olschki, 1988)が届いた.寄稿者にはA. La PennaやJ. Irigoin, F. Della Corteなどの名前が.付録にF. Bornmann編集による,フィレンツェ,ピサ,キールの大学でパスクァーリが行なった教育活動の記録が収められている.
アンカットなので読める状態にするのに若干時間がかかりそう.
gnosia.info/media/G70ZGuQljwi8

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2017-07-22 21:35:08 @ncrt035@gnosia.info
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George Thomson, 'The Intrusive Gloss', in Classical Quarterly, Vol. 17, No. 2 (Nov., 1967), pp. 232-243.
前半ではアイスキュロスのM, T, F写本の行間・欄外古註の相互関係について検討.
後半ではアイスキュロス『アガメムノーン』を中心に,語釈(gloss)が本文に入り込むメカニズムが具体例とともに示される.特に『供養する女たち』543行へのHeadlamの修正案を解説するところ(p. 241f.)からは,古註を手がかりに真正な本文の復元を試みるにあたり,古註に見える表現を異読の表れとして単純に受け取るのではなく,それが存在したはずの真正な読みに対する語釈であると仮定してヘーシュキオスなどの古辞書を逆引き的に活用するという技法の鮮やかな実例を学ぶことができる.

2017-07-22 21:51:11 @ncrt035@gnosia.info
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このウェルギリウス『農耕詩』のケースでは,ベルン写本古註のportansという現在分詞を異読の現れと取る人もいる一方,新しいトイプナー版(2013年)のG. B. Conteはnon liquet utrum 'portans' uaria lectio sit an potius explanatioと慎重な態度を見せている.
gnosia.info/@ncrt035/405

2017-07-22 22:00:20 @ncrt035@gnosia.info
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ペトラルカ『カンツォニエーレ』
36/366なので(点数だけは)おおよそ10分の1あたりまできた.

stromateis.info/interpr/Petr/i