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George Thomson, 'The Intrusive Gloss', in Classical Quarterly, Vol. 17, No. 2 (Nov., 1967), pp. 232-243.
前半ではアイスキュロスのM, T, F写本の行間・欄外古註の相互関係について検討.
後半ではアイスキュロス『アガメムノーン』を中心に,語釈(gloss)が本文に入り込むメカニズムが具体例とともに示される.特に『供養する女たち』543行へのHeadlamの修正案を解説するところ(p. 241f.)からは,古註を手がかりに真正な本文の復元を試みるにあたり,古註に見える表現を異読の表れとして単純に受け取るのではなく,それが存在したはずの真正な読みに対する語釈であると仮定してヘーシュキオスなどの古辞書を逆引き的に活用するという技法の鮮やかな実例を学ぶことができる.

21:51:11 @ncrt035@gnosia.info
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このウェルギリウス『農耕詩』のケースでは,ベルン写本古註のportansという現在分詞を異読の現れと取る人もいる一方,新しいトイプナー版(2013年)のG. B. Conteはnon liquet utrum 'portans' uaria lectio sit an potius explanatioと慎重な態度を見せている.
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22:00:20 @ncrt035@gnosia.info
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ペトラルカ『カンツォニエーレ』
36/366なので(点数だけは)おおよそ10分の1あたりまできた.

stromateis.info/interpr/Petr/i