論文毎日読むぞ223日目。今日は大伴家持の歌に同性愛的傾向があるのではないかと論じた、悪名高い(めちゃくちゃ批判されてる)論文を読んだ。
作者本人の性的指向と作品とは分けて考えるべきだと思うのだけど、その点をこの論文では混同してしまっていると思う。家持が女の立場で歌を詠むのは「女歌」という型の中で考えられるし、それももとを辿れば中国の交友詩のあり方に端を発しているのだと思う。
ヘテロを前提とする我々の思考を揺さぶるものとして面白いのだけど、論自体は割とほころびがあるかなぁ。この人の言っていることを批判継承して、もう少し面白くできないかなぁとは思ってる。