消防団の初出式に来ている。集落自治会の代表だからという事で一応は来賓だ。
場内放送で、団員たちに対して、私語をしてはいけない、脚を組んだり股を開いてはいけない、来賓がおはようございますと挨拶したらおはようございますと返さないといけない、式典中は席を立ってはいけない、と細かい指示をしている。
消防団ってボランティアだと思うのだが、これは招集令状で集められた新兵の扱いだ。軍隊が好きなんだよな、この人たち。
学校教育もこれと同じなんだな。
消防団の初出式に来ている。集落自治会の代表だからという事で一応は来賓だ。
場内放送で、団員たちに対して、私語をしてはいけない、脚を組んだり股を開いてはいけない、来賓がおはようございますと挨拶したらおはようございますと返さないといけない、式典中は席を立ってはいけない、と細かい指示をしている。
消防団ってボランティアだと思うのだが、これは招集令状で集められた新兵の扱いだ。軍隊が好きなんだよな、この人たち。
学校教育もこれと同じなんだな。
消防団の初出式は1時間半ぐらい続いて、大半は任命だの表彰だの(中には「内助の功」表彰なんてのもあったりする)来賓祝辞だの、寝ている方がマシなプログラムだったのだが、式の最後に挨拶をした消防団長の話には敬服した。
消防団長は消防団員の報酬の問題から話を始めた。
十分な報酬が支払われていない現状を改めるために、町と交渉を重ねて、消防団員報酬を引き上げる合意に達した。それでも、国が推奨している報酬のレベルには達していないので、今後も交渉を重ねることで合意している、と。
彼は、さらに、根本的な問題は、町の予算が限られていることであり、交付金が少な過ぎることである、と言った。
消防団長は、報酬の問題から始めて、現在の消防団(ひいては田舎町の地域防災)が抱えている問題について、現状認識を示し、自らが進めてきた対応策を説明した。
この人は、ものを考えることが出来る人だ、考えに従って行動することが出来る人だ、と思った。
一緒に出席していた隣の集落の区長に「すごいな」と感想を述べたら「うん、あの人は熱い人ですよ」とのことだった。
消防団員の報酬は、私が消防団員だった頃は、消防団運営の原資の一部として当てられて、私の手許には全く入って来なかった。退職金も出たが、それはホースだの筒先だのを買って団に寄付するのが慣例になっていた。
現在の消防団長はそういう風習を一掃して、団員報酬が団員個人の手に入るように改革したそうだ。
また、かつては幽霊団員というものが横行していた。これは、実際には都会に住んでいて消防団の活動に参加できる訳が無い人を書類上だけ団員として登録するもので、形の上だけでも消防団員数を確保したいという面子の問題と活動資金としての団員報酬確保の問題を解決する便法として黙認されてきた。
そういう幽霊団員も現消防団長がすべて退団させたそうだ。
田舎の消防団にとっては、団員数の減少がここ30年ぐらい継続している大きな問題でしょう。
これに対しては、正規の消防団員ではない「機能別消防団員」を組織するという対策がうちの町では取られています。これは、消防団員として期待される活動の全てに参加するわけではなく、ある一定の機能を担当する団員というもので、次の種類があります。
・応援団員 ... 退団した OB に引き続きある程度応援してもらうというもの。138名。
・女性部 ... 2名。本部付きで事務を担当するのかな。どういう人が入っているのか、良く知らない。
・役場部 ... 町役場の若い人 10名。
・山林捜索協力部 ... 森林組合の若い人6名。
・指導部 ... アドバイザー。現在空席
これに対して正規の基本団員は723名。
今年度の新入団員は23名。たったの23名。
だいたい20歳前後で入団して40歳前後で退団するので、毎年23名入って来るとしても、せいぜい500人ぐらいが団員数の上限でしょう。
だから、現状でも、かなり無理をしているし、水増しされていると思います。
消防団への入団者が少ないのには、いくつか理由があります。
根本的な理由は、地域全体の人口減少と産業の衰退でしょう。そもそも数が少ないのに地元では良い仕事が得られないので多くの若い人が都会に出て行ってしまう。
もう一つ無視できないのは、旧来の消防団の生態に対する嫌悪です。
今はどうか知らないのですが、「新入団員訓練」というのがあって、何を教えられるかと言えば、敬礼の仕方、「気を付け」の仕方、「休め」の仕方、行進の仕方、「かしら右」の仕方、、、アホらしくなって「何でこんな訓練をせんとあかんのですか」と質問して呆れられたものでしたが。
あと、操法大会とそのための訓練が私は大嫌いでした。
消防車や消防ポンプの操作技能の向上のため、という趣旨ではあるのですが、実際には、報告する声の大きさとか、ロボットのようなカクカクした動作で相互に同期を取る正確さとか、走る姿の美しさとか、どうでも良いことに熱を入れる馬鹿々々しい競技で、そのために1ヶ月以上、連夜寄り集まって練習するのです。
今もありますが、さすがに、以前ほど熱心にはやらないようになったようです。
「消防団の生態に対する嫌悪」というのは、軍隊のまねごとに対する嫌悪と言い換えても良いと思います。
で、消防団に入って長くいると、どうしても、日本軍の悪しき古年兵みたいな態度を身につけてしまう人が出てきて、酒や博打の付き合いを強要したり、弱いと見た人を集団でいたぶったりという悪弊が生じがちです。
消防団長も、今日の初出式の挨拶で、ある女性から「消防団に家庭を破壊された」という訴えを聞いた、また、ある分団長からは「寄って集って酒ばかり飲んでいるというイメージがあって、入団を勧誘しても断られる」という嘆きを聞いた、と言って、問題があることは十分に認識なさっているようでした。
「最近の若い団員は酒を飲まずにさっさと家に帰ってしまう」という話はよく聞くので、徐々に変りつつあるのかもしれません。
「もう消防団なんか要らんのと違うか?」という議論はあっても良いと思っています。
実際、いざ出火した時に、はたして何人の消防団員が消火活動に駆けつけてくることが出来るか。町内で自営業をしたり、町内の企業に勤めている人が何人いるか。非常に少ないんですよね。
だから、行政組織としての消防署(の出張所)は欠かせなくて、それは既に有るんです。
ただ、全く何もしていないかと言うと、そんな事はなくて、うちの集落の消防団(実際には我が集落だけでは消防団を保持できないので、隣の集落と合同のものですが)でも、以下のような活動をしてくれます。
・積雪時の除雪活動
・防火水槽や消火栓の点検保守
・大雨の時の河川警戒
・毎月の集落見回り
・年末警戒パトロール ... これは一種の年中行事で、あんまり意味はないけど
・たまに、本当の消火出動
他に、うちの集落では現在はもう無いけれど、秋祭の運営で消防団が一定の役割を受け持っている所は多い筈です。
それと、消防団に入っていなければ話すこと無い人と話をする機会が得られるという意味では貴重な場であることも事実でしょう。
以上で消防団の話はおしまい。
今日は初出式に出席し、お昼は消防詰所でビールを飲み焼肉を食った。
帰宅してから田圃でも鋤こうかと思ったけれど、肌寒かったので家の中に逃げ帰った。野良仕事はせずじまい。
『人間の条件』はまだ観たくない気持ちなので、気になっていることを書いておこう。
> 中国人捕虜の代表者である老人が、捕虜の管理担当者である主人公に対して、あなたは一個の人間として正しい行いをしろと詰め寄るシーン。主人公はその場においては中国人捕虜に対して最も人道的に振舞ってきた日本人なんです。そのことは老人もよく理解している。それでも、(いや、だからこそ、か?)ガン詰めしてくる。私の立場ではこれが精一杯なんです、上からの命令なんです、仕方がないんです、という言い訳を許さない。
あなたならどうするか? と聞かれた時に、おそらく多くの人は主人公の立場に身を置いて考えると思う。
しかし、時と場合によっては、私もこの老人のように、「立場」「上からの命令」「規則」などの陰に身を隠そうとする人、その個人を、追求しても良いのではないか。
危険か。確かに。
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ブログもいいんだけど、マジで誰も読まないからね。それもさすがにつまらないでしょ。SNSにリンク貼るくらいは必須かと。結局、SNSやることになる。完全に断たなくてもいい。ほどほどにつきあえばいい。
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マウスのホイールが壊れかけているようで、回転させた時に指の腹に返ってくる感触に不快なきしみが混じり始めた。
こういうのは有害なストレスになると思っているので、取り替えるつもりだ。なんか、良いマウス無いかな。
今使っているのは、富士通のサーバ機に付属していた平凡な3ボタン有線光学マウス。サーバ機が廃棄されたときに貰った中古品だから、もう長いこと使った。跡継ぎとしてもそういうのが欲しいのだけれど、良さそうなのが見当たらない。
エルゴノミクス・デザインってあるじゃない? あれ、おそらく根本的なところで間違っている。手で扱う道具というものは、あんな風にぐにゃぐにゃの形ではいけない。
基本的な性能がしっかりしていて、頑丈で、シンプルな形状のマウスをください。
久しぶりに机周りを片付けた。すっきりした(当社比)。
これで区長(自治会長みたいなもの)の仕事(ほとんど行政の雑用下請け)をバリバリこなせる。はず。
明日は雨が降るそうなので、今日の内にトラクターで田圃を鋤かなければならない。冬の間ずいぶん長いこと野良仕事をしていないので何かヘマをやらかしそうだ。
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