先週の水曜日から週末を挟んで6日間とおして肉体労働をしたおかげで、遅れ気味だった田圃の準備も峠を越えて一段落した。今日は天気予報通り朝から雨が降っているのでのんびりと休養を取るつもり。
午前中は農具の手入れでもしようかな。泥を落として、刃先を目立てして、油を引くのです。鍬もジョーレンもスコップも土を切る刃物だと知るべし、というのが先輩たちの教えなんです。これは実感としても合ってます。
先週の水曜日から週末を挟んで6日間とおして肉体労働をしたおかげで、遅れ気味だった田圃の準備も峠を越えて一段落した。今日は天気予報通り朝から雨が降っているのでのんびりと休養を取るつもり。
午前中は農具の手入れでもしようかな。泥を落として、刃先を目立てして、油を引くのです。鍬もジョーレンもスコップも土を切る刃物だと知るべし、というのが先輩たちの教えなんです。これは実感としても合ってます。
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雨は未明に少し降っただけだった。農具の手入れをしながら空模様を見ていたが、降り出しそうな雲行きではなかった。しようと思えば野良仕事も出来ただろう。でも、骨休めの気分はもう変えられなかった。
それに人に会う約束も入っていた。
一つは、村の営農組合の配送係として特産品の荷物を宅急便に引き渡す仕事だ。
毎月この日に公会堂まで宅急便ドライバーが荷受けに来てくれる。いつも5分前に「今から行きます」という電話があるのだが、その時刻が一定しないので、私が拘束される時間は実際の荷物引渡し作業時間よりかなり長くなる。たいてい午前中は村から離れられなくなる。これが辛い。
けれども、担当のドライバーに、来る時刻を出来るだけ一定にしてくれ、とか、もう少し早めに連絡をくれ、とか、言い出せないでいる。明るく朗らかな若い人で、何を言っても怒らないだろうと思うし、それほど遠慮することでもないのかも知れないけれど。
宅急便に荷物を引き渡した後は、区長(≒自治会長)の仕事として、行政や公共団体とのあれやこれや。
まず、森林組合に行って、3年に一度の役員改選について、話を聞く。レクチャーを受ける、という方が良いかも知れない。最初、向こうからこちらに出向いて説明をしたい、と言ってきたので、そんなことをされたらかなわないと思い、雨になることを見越して、今日、私の方から出向くことにしたのだった。
話の内容は難しいことではなかったが、いろいろと手続き的に面倒臭いことではあった。
そして、村の区長としてと言うより、町の区長会長として調整役を期待していますという話だった。
うん、そう、私は集落の区長の集りである町の区長会の会長を引き受けてしまっていたのであります。
断ることは出来たと思うけれど、面倒臭いし、かっこ悪いと思ってしまった。「会長という肩書きを得て偉そうにしたかったんだろう」と思われるおそれは十分にあると思ったのだが、客観的に見て私が引き受けるのが良いよな、と思ってしまったのです。
バカかも知れないが、まあ良い。
とにかく、ちょっと仕事が増えた。
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次に、これも雨降りの日の仕事として予定していたのだが、役場に行ってあれこれした。
まず、建設課。村で毎年やっている村内の町道の清掃作業について「請書」を提出する。80,000 円で作業を請け負っているという体裁で、村にお金が入ってくる訳です。
次に総務課で「男女共同参画事業特別助成金」の申請書を出す。村規約のコピーやら、住民総会の議事録を添えてね。これで村に 130,000 円が入ることになる。
そして生活安全課。ここでは、「うちの村はもう交通安全委員を出すだけの余力が無い、って言ったでしょ?区長が事務を代行するとは言ったけれど、それはもう本当に最小限の事しかしない、という意味です。総会にも出ませんし、「横断歩道立ち番」にも出ません。無理だから。だから、交通安全委員の報奨金の振込先を尋ねる文書を送ってきたり、総会資料の横断歩道立ち番輪番表にうちの村を入れたりしないでくれますか?今からでも訂正した資料を配付して下さい」という文句を言った。
ものすごく物腰柔らかな言い方と笑顔でね。
ほんと、油断も隙もありゃしない。行政に前例踏襲以外のことをさせようと思うと一苦労します。
役場でもう一件、産業振興課で出来上がった「棚田カード」というものを受け取る。
棚田カードというのは、 2019年(令和元年)に成立した「棚田地域振興法」に基づいて兵庫県が実施している振興策の一環で、「棚田ファンの皆さん、棚田地域に行って棚田カードを集めましょう。中には希少価値の高いレア・カードもありますよ」と言う、テレホン・カードに似たカードです。それの、我が村のバージョンが出来た訳です。
カード本体と、カードを挟んで入れるホルダー。全部で小ぶりの段ボール2箱。
これを活用して、あなたの村を PR しなさい、観光客を呼び込みなさい、お金を落とさせましょう、と。
こんなもので存続自体が危ぶまれる限界集落が立ち直れる訳がねーだろーが!? もうちょっと内実のある政策を実行しろや!! ... という事は産業振興課の職員にも、県の役人にも、農林水産省の役人にも、既に早くから言っている。
でも、今日は、ニコニコ顔で棚田カードを受け取る。荷物を車まで運んでくれる職員に「済みません、有難うね」と言って。
うーん、どうしたら良いのかね? 町の職員に動いてもらうためには。
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@Ksyzr
博士号を持つ役人って会ったこと無いな、そう言えば。農業政策の専門家って、どこにいるの?と思う。
それと、日本の「農」はどうあるべきか、という基本的な指針を持っている公務員が非常に少ないという印象がある。
昭和の自民党政治家には、漠然としたものではあっても、田舎の(農民の)生活を守らなければいけないという気持ちがあったと思う。自分の地位を守るためにもね。
けれど、その政治家たちの二世・三世となると、全部東京住まいの坊ちゃん・お嬢ちゃんで、親の名前で選挙には通るだけの中身の無い政治家元継承者だものね。河野太郎が典型だけれど、そんなのばっかりだと思うよ。
役人の世界も、どうなんだろう、社会階層の固定化にともなう弊害(世襲制の弊害に似たもの)が出て来ていると思います。