岡本神草の時代.
草稿や研究段階のものも展示されていて見比べられるのが良かった.完成作だけでなく未成の作品にかなり迫力があったのが印象的.
ペトラルカ『カンツォニエーレ』60番台が埋まりました.
https://www.stromateis.info/interpr/Petr/index_canz.html
デーモクリトスの断片に関する一番評価の高いテクストは何と1970年にレニングラードで出たLuria (Соломон Яковлевич Лурье)によるロシア語訳付きのものらしい.2007年にイタリア語訳が出ている(https://www.amazon.it/Democrito-interpretazione-commentario-appendice-multilingue/dp/8845258041 ).
ところで久しぶりにA.A.ロング『ヘレニズム哲学』を取り出してきて緒言を見ています.
ヘレニズム哲学に対する関心の浮き沈みを振り返る中で,1750年以降の西洋社会の世俗化・多元化の流れを考えるとヘレニズム哲学への関心が持続してもおかしくはなかったとしたうえで,
「しかし現実にはそうならなかった.……学界の関心はふたたび,プラトンとアリストテレスに集中するようになったのである.これはヘレニズム哲学の経験主義的・物質主義的な見方への共感を欠いた観念論に立つヘーゲルの影響によるところが大きかった.それとは別に,高等教育における階級と男性支配の傾向も,プラトンの『国家』や,アリストテレスの『倫理学』,『政治学』等の著作の内に強固な論拠を見出していた.これと対照的なのがカール・マルクスである.彼はエピクロス哲学の偉大な称賛者であった.エピクロス哲学は,デモクリトスとともに,旧ソヴィエト連邦において古代哲学の主たる研究対象だったのである」(p.x)
とあってほほーとなった.
古代原子論はいわば唯物論の元祖なわけなので,エピクーロス哲学などヘレニズム期の思想の再評価が進む前にソヴィエトでの研究が盛んであったのは(https://gnosia.info/@ncrt035/100593900483709939 )前に読んだけども,ならば当然デーモクリトスについても熱心にやっていたとしてもおかしくないわけで実際研究してたんだね……という感じ.
ところでデーモクリトスとレウキッポス,Olschki社から出ているこれはコンコーダンスとかが入ったCD-ROMが付いているみたい.
Leszl, W.(2009), I primi atomisti. Raccolta dei testi che riguardano Leucippo e Democrito. Con CD-ROM.
https://www.amazon.it/dp/8822258517/
Homer Multitext Project
左上からDocumentation > Key references > look up URN valuesといくとfolio番号からホメーロスのヴェネチア写本A(Venetus Marcianus Graecus [Venetus A])の画像が見られる.
パウサニアースやストラボーンなどの翻訳が手許にあるとちょっとした調べものなどがすごく捗るんですよね(どっちも手許にない)
(けいざい+)社内コミュニケーション 英語じゃなくて、やさしい日本語:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/DA3S14258512.html
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lとrの誤記を見ると「この写字生にcron触らせたらヤバそう」となる(ならない
「トロイア戦争の後、苦難の果てに故郷にたどり着いた名高いオデュッセウスの物語を、カリブ海域文化に特有のドラマティックな活力や比喩に満ちた言葉で生き生きと描いた、ノーベル賞詩人による傑作詩劇」
デレク・ウォルコット(谷口ちかえ訳)オデッセイ|国書刊行会 https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336050120/
これすき 使っていきたい
「「独身のくせに家族法を教えられるのか」と同僚の民法学者に嘲笑されたとき,「なぜ財産を持っていないあなた達が財産法を教えられるのか」と述べられた」
https://twitter.com/kamatatylaw/status/1195175260095533056
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2年前の絵と1年前の絵では一応上達を確認できるが1年前の絵と今の絵とではあまり進歩がなく見える.所要時間は減ったがクオリティの最大値が更新されていないので本質的進歩が存在していない.
06_文系不要論の系譜学──「二つの文化論争」から見えるもの|光文社新書 https://shinsho.kobunsha.com/n/n708371f63d30
「生殺与奪」と聞くたびに「あれ,どっか意味重複してない?」ってなって「生・殺・与・奪…」と数え直しが発生するバグ
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属格はギリシア語で γενική で「類」(γένος)を表す格であるのが,ラテン語で casus generalis「類の格」ではなく casus genetivus「生まれの格」と訳された経緯があるので(cf. 高津春繁『言語学概論』p.18; 風間喜代三『ラテン語とギリシア語』pp.80-81),「生格」は casus genetivus を忠実に訳した感じかな.
ギリシア語の文法用語を忘れた時用のあれ
文法関係のギリシア語あれこれ
https://www.stromateis.info/zib/gramm_term.html
γενικός「類の」の他にも,πατρικός「父の」とか κτητικός「所有の」とかもある
こっちで検索範囲を語義にして「属格」を部分検索しても出てくる.
https://lggi.stromateis.info/search.php?opt=contain&fld=Expl&kw=属格&page=0
対格(accusative)も,ギリシア語の αἰτιατική はαἰτία「原因」に由来するのに,αἰτιάομαι 「責める,非難する」からだと誤解してラテン語が causativus ではなく accusativus (< accuso「告訴する,責める」)に訳してしまったのが尾を引いている.
今見とって気づいたけど「複数の」がpluralisじゃなくてplurarisにtypoしてますわね!
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MBS長寿番組「ちちんぷいぷい」来年3月末で終了 コロナも影響「後番組を自社で制作することはない」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/e1cb72dbbea5df978105baab5a85c1ec6823326d
今重版中なんだ
「統計学は実験や臨床試験、社会調査だけでなく、ビッグデータ分析やAI開発でも不可欠である。ではなぜ統計は科学的な根拠になるのか? 帰納推論や因果推論の背後に存在する枠組みを浮き彫りにし、科学的認識論としてデータサイエンスを捉え直す。科学と哲学を架橋する待望の書」
統計学を哲学する « 名古屋大学出版会 https://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-1003-0.html
「えっ!?」って言いながら出版社3度見しちゃったよ,どういう経緯でここから出すことになったのかしらん.
「本書は,アメリカの大学の数学科において広く採用されている,標準的な数理論理学のテキスト A Mathematical Introduction to Logic, Second Edition の翻訳です. 数理論理学の基本定理である「1階論理の完全性定理」「ゲーデルの不完全性定理(第1および第2)」の完全な証明に加え, 完全性定理の応用例としての超準解析, 2階論理の初歩までをカバーしています」
論理学への数学的手引き 訳 嘉田勝 / 原著 Herbert B. Enderton - 1月と7月の通信販売 - BOOTH https://1to7.booth.pm/items/2349186
マイクにノイズが乗りまくって往生してたんだけど,要はなぜか入力レベルが最大になっていたのが原因だった.
Win10 で右下のスピーカーアイコンから[サウンド設定を開く]>[サウンドコントロールパネル]>[録音]>[マイク]を右クリックして[レベル]を調整,という手順にたどり着くのに障害が多かった…
@nixeneko ありがとうございます! こういう経緯があったのは知りませんでしたので大変勉強になりました.
@ncrt035 スラヴ語の文法でgenitiveを「生格」と呼びますが、それはロシア語のродительный подеж(「生む(者の)格」)の訳だそうです。(参考: https://nixenekomemo-blog.tumblr.com/post/114321990783/ )
英語版Wiktionaryをみるとродительный (подеж)はgenetīvusの翻訳借用だと書かれていました。 ( https://en.wiktionary.org/wiki/%D1%80%D0%BE%D0%B4%D0%B8%D1%82%D0%B5%D0%BB%D1%8C%D0%BD%D1%8B%D0%B9 )
結構前に買ったヘッドセットを使ってるけど,よく考えると学期中にこれがお釈迦になったら非常にまずいので,USBのヘッドセットをもう一個買った方がよい気がしますわね.
ヘッドセットは省スペースですが入出力を一度に両方失うリスクもありますが、ヘッドセット複数セットはどちらもマイクの調子が悪くなったときなどに悲しくなりますから、スペアはマイクとヘッドホンを別別に購入するのもご検討なさったらいかがかしら?
とはいえ,出版社のツイートでもそうなっていることが少なくなく,しかも出版社のサイトより Amazon の方がはやかったりするのでまぁ……という感じはありますわね
今日が発行日だった本だけど面白そうだね
「文学──もっと正確に言えば〈英文学〉の中核を形成すると従来から考えられてきた一連の作家たち──は長きにわたってイギリスにおける国民的な自己定義の中心でありつづけてきた。しかし、20世紀のはじめの数十年に、国民文学の名作の評価と、国の政治体制の特徴とその軌跡についての理解とのあいだの緊密な、妄信的とさえ言いうるような結びつきがさまざまな形で分断させられたのである。文芸批評という概念がいっそう強調されるようになっていった」
ステファン・コリーニ 懐古する想像力 -イングランドの批評と歴史- | みすず書房 https://www.msz.co.jp/book/detail/08942/
昼におるみんさんがシェアしてたこの記事(06_文系不要論の系譜学──「二つの文化論争」から見えるもの|光文社新書 https://shinsho.kobunsha.com/n/n708371f63d30 )に出てくるスノーの The Two Cultures の解説を書いている人だね,ステファン・コリーニは.
二つの文化と科学革命 | みすず書房 HTTPS://WWW.MSZ.CO.JP/BOOK/DETAIL/08342/