「白檀の樹には蛇宿り,
蓮華の池には鰐ぞ住む.
楽しみあれば必ずや
風情を壊す悪徒あり.
邪魔の這入らぬ楽はなし」
(ナーラーヤナ『ヒトーパデーシャ』金倉・北川訳 p.143)
「白檀の樹には蛇宿り,
蓮華の池には鰐ぞ住む.
楽しみあれば必ずや
風情を壊す悪徒あり.
邪魔の這入らぬ楽はなし」
(ナーラーヤナ『ヒトーパデーシャ』金倉・北川訳 p.143)
thesaurusはギリシア語のθησαυρός《倉庫,宝物庫;(そこから意味が進んで)宝物,財宝》なので,書名に使われている時に誰かしらが《宝典》と訳していたのを見て「宝」の字が入っていてうまいなと思いそれに倣っているけれども,今辞書(大辞泉)を引くと「1. 貴重な書物 2. 実際に役立つ知識を集めた書物」と出るので微妙に違うかもしれないという気がしてきた.
「海外ではAnimeアイコンの人はふざけていると思われる。日本に来てAnimeアイコンの人が真面目に働いてるのを見て感動した」みたいな話を少し前に聞いた
うぇ,θησαυρόςってτίθημιと何か関係あるんだろうくらいに思ってたのにBeekesの語源辞典を引いたら`No etymology, but probably a technical loanword, without a doubt from Pre-Greek.'とあるのを読んだ人の顔になっている.
「丈夫(ますらお)にとり堪忍が,
飾(かざり)たること時にあり.
乙女にとりて羞(はじらい)が,
飾とさるる如くなり.
されど侮り受けんには,
勇ぞ男子(おのこ)の飾なる.
閨(ねや)にありては,羞を
捨つるが女子の飾なれ」
(ナーラーヤナ『ヒトーパデーシャ』金倉・北川訳 p.154)
あんまり暑くないと空調つけずにただ存在するだけをやってしまうので,むしろしっかり暑い方が能率はいい.
これか.放送開始30周年となる2028年7月6日まで利用ガイドラインと利用規約に沿う限り,「serial experiments lain」の二次創作の利用を商用・非商用にかかわらず無償で許諾,と.
serial experiments lain TTL 2019-2028 https://www.nbcuni.co.jp/rondorobe/anime/lain/ttl/
『サマーウォーズ』から逆向同化(誤用)して『ぼくらのウォーゲーム!』も舞台が夏だったような錯覚に陥るんだよな…
ゲッリウス『アッティカの夜』(4.6.1-2)に,マールスの槍が揺れ動いたのでそれを予兆とみてお祓いの儀式を執り行った記録が伝えられている.
以前にダンテ学者の講演を聴きに行った際,現代文学を専攻する司会者が,こうして専門のダンテ研究者の話が聞けるのはうれしいと同時に少し後ろめたいようなところがある(結構前なので記憶がおぼろげですが大体そのような趣旨だったと思う),ということを言っていて,これはつまり,イタリア語イタリア文学に関わることをやっていてダンテという古典を避けては通れないが,しかしそれを主専攻にはしないでいるということに何かしら弁明の必要を感じるためになされた発言であろうけれども,およそ古典一般について人々が感じるある種のもどかしい気持ちをよく代弁していたと思う.
一文が270文字になった(こういうことがあっても字数オーバーにならないのでMastodonのmax500字は非常に都合がよい)
これを思い出した.
「何年かまえ,ミシェル・ビュトールがアメリカで教壇に立ったとき,エミール・ゾラについてあまり質問されるので,とうとう業を煮やして,それまで読んだことのなかったルーゴン・マッカール叢書をはじめから終りまで読んだという.しかし,じっさいに読んでみると,それまで彼が考えていたのとはたいへんな違いで,まさに目をみはるような神話的,宇宙的な一大系図だったという.こうしてビュトールはあのすばらしいゾラ論を書いた」
イタロ・カルヴィーノ(須賀敦子訳)『なぜ古典を読むのか』p.10