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中国のCGアニメ映画『ナタ 魔童の大暴れ』(原題《哪吒之魔童闹海》)日本語字幕版を観てきました。
nezha2.jp/

題名どおり、中国神話の哪吒太子が大暴れします(シンプルすぎる説明)。

とにかく話の展開もアクションもスピーディ。で、ちょこちょこ「ずこー」ってテンポを崩すギャグが入る。あざとい。でも楽しかったです。

シリーズ2作目。2019年の前作《哪吒之魔童降世(ナタ 魔童降臨)》は日本では一般公開されていません(ですよね? 私が見逃してたわけじゃないよね?)。私は1作目を映画祭で鑑賞しました。なぜ2作目のこれだけ全国ロードショーをやっているのか。

ただ、今作でも冒頭でさらっと必要最低限、ストーリーの大前提は説明されるので、2作目から入った人もさほど混乱はしないのではないかとは思います。

映像は、6年前の前作からすごく進化してるんじゃないかな。迫力! ただ、設備的にも今回のほうが格段によいとこで観ているので(時間帯の都合でIMAXシアターのチケット取ってしまった)、単純比較はフェアじゃない気もする……。

〔つづく〕

映画「ナタ 魔童の大暴れ」公式サイト
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〔つづき〕

そして物語としては、すみません私が前作を好きすぎたかも(しかし、本国である中国で興行収入が多かったのは今作のほうみたいなんだよなー)。

反面それも、6年前に1作目を観たときのポジティブな感想が年月により煮詰められて私のなかで先鋭化しているだけかもしれないし……とにかく、1作目をあらためて観る手段が現在、国内にないことが問題……。

少なくとも私がより大きく感情面で振り回されたのは前作のほうで、それはメインキャラふたりがどっちも自分の立ち位置を決めかねて葛藤していて、どっちも一時は「人類の敵」みたいなとこまで行っちゃって、両者が対立もして……という状況から運命とされた道を拒否して、文字どおりの死に物狂いで自分で自分のありようを決めると思い定めての正道への復帰と友情確認だったのが熱かったのよ。

〔つづく〕

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〔つづき〕

今回は、ふたりの生き方の方向性と互いへの好意自体はひとまず結論が出て落ち着いているところからのスタートだから……。二転三転するのは基本的には主人公たち以外のほうだから……。ふたりの立場が相容れなくなったときだって、友情と義理は決してないがしろにされないから……(もちろんそれはそれで熱い)。

でも今作でも、悪たれ坊主モードの哪吒はやっぱり可愛い。凶悪なのに可愛い。等身が高くなった覚醒モードもかっこいいけど、断然めちゃくちゃ表情筋が動くギザギザ歯のちびっこモードですよ。

龍王の息子の敖丙くんは、前作では基本的にお堅い優等生キャラだったのが、今回は打ち解けた相手(っていうか哪吒)には悪気なくノンデリ発言があったりしてそれも可愛い。まあどっちも3歳だしな(マジで!)。

なんだかんだ言って、古典小説『封神演義』では殺し合いをしているふたりが、上から定められお膳立てされたその道を自分たちの意志で外れて、わちゃわちゃと「親友」やってるという前作からのこの状況そのものが、痛快なのだ。

〔了〕