05:37:33
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日経新聞は下記の点にちゃんと触れていてえらい。というか、これが当たり前のことなんだけど、当たり前が当たり前でなくなっているところが、深刻な状況。

「2月28日の米ウクライナ首脳会談で、トランプ大統領がゼレンスキー大統領の服装をやゆする場面があった。〔中略〕『親トランプ』の米記者は『なぜ米国最高の執務室でスーツを着ないのか。スーツは持っているか』とからかうようにゼレンスキー氏に質問。〔中略〕トランプ氏支持者の一部には、侵攻したロシアの責任を棚に上げ、米国から支援を受けるウクライナをたたく傾向がある。トランプ氏に接近している実業家のイーロン・マスク氏はTシャツにジャケット姿でたびたび大統領執務室を訪れるが、服装を批判されることはない。」

RT: トランプ氏、ゼレンスキー氏の服装やゆ 米記者も加担 - 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXZQOCB012

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トランプ氏、ゼレンスキー氏の服装やゆ 米記者も加担 - 日本経済新聞
07:02:03
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 『あずまんが大王』が完結してから23年の時を経てkindle版として登場したそうで。kindle unlimitedにも全4巻入っている。購入しても1巻あたり100円みたい。コミックを持っていたのだけど、中津ぱぶり家を閉じるときに処分しちゃったかしら。なんだかそんな気がする。

 あずまきよひこさんって『よつばと!』と同じ作者なんだなあ。こっちは読んだことないけど。

09:51:14
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 ネーゲルの『利他主義の可能性』って昨年翻訳が出ていたんだったか。こういうのって書誌情報で訳者の名前もちゃんと出すべきだと思うんだよなあ。ネットで検索すれば訳者が個人で業績として公表しているものはちらほら見つかるけど、出版社や書籍の販売をしているサイトを確認しても訳者はわからない。

RT: トマス・ネーゲル(蔵田伸雄監訳)『利他主義の可能性(双書現代倫理学 8)』勁草書房、2024年 amzn.to/3DeB7NG

10:55:31
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 今日もカフェにやってきて仕事。

11:51:50
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スクラップ。

RT: 久々の新薬承認に早期発見への研究… 難病ALS治療の最新事情 | 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20250301/

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久々の新薬承認に早期発見への研究… 難病ALS治療の最新事情 | 毎日新聞
13:03:39
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 こないだはあくまで清風堂書店についての投稿だったので、そこがぼやけないようにあえて書かなかったけど、あのあと、今月の文学カフェで語り合う

・オルガ・トカルチュク(小椋彩訳)『昼の家、夜の家』白水社、2010年

を探しに堂島のジュンク堂書店に行き、残ながらその本は在庫がなかったのだけど、ついでに下記の2冊を買って帰った。

・藤井太洋『マン・カインド』早川書房、2024年(清風堂書店で探したけど見つからず)
・山田圭一『フェイクニュースを哲学する――何を信じるべきか』岩波新書、2024年

 『フェイクニュースを哲学する』はとても気になっていたのだけど、みんなが感じていることをきちんと言語化して整理してくれていて、まさに哲学者の仕事という感じ。まだ最初の方しか読んでいないけどすごくいい本。このあと続けるけど、まずは報道特集のアフタートークを聴いてもらいたい。時間のない人は日下部正樹キャスターの8分18秒からの話を聴くといい。

RT: Ep.9 兵庫県知事選で拡散した誹謗中傷 “オールドメディア”の課題とは【報道特集】ホウトクノート youtu.be/MdpPHMe8h8Q

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13:22:34
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 昼ごはんを食べにいったん帰るべし。「いたん帰る」と言うか、昼ごはんを食べたあとは家で仕事する。

13:30:34
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 山田圭一『フェイクニュースを哲学する――何を信じるべきか』の次の箇所なんかはいままさに兵庫県で起こっていることだし、世界で起こっていることよね。

「このようなでたらめなフェイクニュースの典型例は、2016年のアメリカ合国大統領選挙の前にマケドニアのティーンエイジャーたちが流した情報にみることができる。その情報のほとんどは虚偽であったが、のちのインタビューのなかで彼らは、自分たちの報道が真実であるか、虚偽であるかには何の関心も抱いていなかったことを明らかにした。彼らは結果として多くの偽なる情報を発信していたが、その目的は閲覧者や視聴者を欺くことではなかった。人々にできるだけそのサイトを多くクリックさせ、広告収入によって多くのお金を生み出すことであった。彼らにとっては、情報が正しいかどうか、それによって人々が何をじることになるかは、どうでもよいことであった。」(4-5頁)

 フェイクニュースに対処するためには、フェイクニュースを流す人たちがどういう理由、どういう意図でフェイクニュースを流すのかをきちんと分析して把握しておかないとね。

amzn.to/4bpvlWn

山田圭一『フェイクニュースを哲学する――何を信じるべきか』を片手で広げているところ。
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14:36:29
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 「誰それって不倫してたんでしょ?!」とか「クーデターを起こそうとしていたんでしょ?!」みたいな下世話なゴシップに飛びつく人間に対しては、その情報が真実であるかどうかなんて関係ないし、それがデマやフェイクニュースであるかどうかも、悪意のある発信者が発信したものかどうかも重要ではないのよね、結局のところ。そもそもこうした下世話なものに飛びつかない精神というのか知性というのか感性というのかを養う必要があるのだろうけど、それができていたら苦労しないわよね。ほんま、頭が痛い話だわ。

15:16:12
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 山田圭一『フェイクニュースを哲学する――何を信じるべきか』岩波新書、2024年を読んでいる。

 7頁、フェイクニュースの定義が困難だという文脈でウィトゲンシュタインの家族的類似性が出てきた。いかにも哲学者らしい。

 8頁では直接の言及はないもののサールの間接発話行為ないしオースティンの発話内行為について。『枕草子』で中宮定子が清少納言に「香炉峰の雪いかならむ」と言ったら清少納言が御簾を上げるというやつやね。

amzn.to/4bpvlWn

15:33:32
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 山田圭一『フェイクニュースを哲学する――何を信じるべきか』岩波新書、2024年を読んでいる。

 9-13頁でフェイクニュースの何が問題なのかについて4つの指摘。すなわち、(1)「真実ではない情報が広まることで、実際の被害が生じる」こと、(2)「他者への信頼、とりわけ従来の知的権威への信頼が損なわれる」こと、(3)民主的な社会における意思決定の正当性が損なわれてしまう」こと、そして(4)「人々が真理への関心を失っていく」こと。

 で、「嘘をつく人とでたらめをいう言う人では、後者のほうがより問題が大きい」(12頁)と。なぜなら、嘘をつく人はそれがばれそうになると取り繕うけど、でたらめを言う人はそんなこと気にもかけないから。つまり同じゲームの土俵に乗っておらず〈無敵状態〉だと。

amzn.to/4bpvlWn

15:57:22
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 16-18頁でなぜ私たちが真理を気にかけるべきなのかについて。著者の言い方としては「真理を気にかけることの価値」なんだけど、マイケル・リンチという科学論の専門家による知的な真摯さ(intellectual integrity)と知的な徳(intellectual virtue)をという概念を手がかりに説明される。

 正直、私は徳の話には心が動かされないし、でたらめを言う人やそれに向かう人が知的な徳に魅力を感じるとも思えないんだけどなあ。とりあえず、ここまで序文。

Michael P. Lynch, "True To Life: Why Truth Matters", Bradford Books, 2004.
amzn.to/3DfmM3x

18:37:56
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 3月8日(土)11時から17時まで、大阪府猪名川町の畑で菊芋掘りのイベントをやります。また、4月から畑を一緒にやりたいという人を募集しています(イベントも4月からの畑も全部無料です)。

 菊芋掘りイベントの参加だけでもいいですし、畑をやることに興味があると言う方はその下見も兼ねていかがでしょうか?

 みなさんの都合のいい時間に参加してもらえたら大丈夫です。私は13時から15じぐらいのあいだに畑に行こうかなと思っています。初めての方で畑までたどり着けるかどうか不安という方は、時間を合わせられるようでしたら日生中央駅から一緒に歩いて行きましょう。Googleマップによると徒歩17分です。

 詳細は下記Facebookページにありますが、私に直接尋ねていただいても結構です。わからないことや興味があるという方は、お気軽にコメントなりDMなりでご連絡下さい。

fb.me/e/5mo4CfwVp

22:46:16
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 第1章。リアルとネットとどっちの情報が信頼できるんやろねという話からスタート。

 ネットの情報は信頼できないっていう人がいるけど、そんなリアルの情報も信用できるんかなあと。母数が大きいからどっちがどっちとかわからんよねと。ほんで、私たちは知覚はそれなりに信頼してるよねと。まあ、それも疑うデカルトとかっていう哲学者もおったりするんやけどと。以上が20-23頁ぐらい。

 23頁からは不可謬主義とか可謬主義の話。証言の認識論が24頁で出てきて、25頁から還元主義、26頁から29頁までは非還元主義の話。

山田圭一『フェイクニュースを哲学する――何を信じるべきか』岩波新書、2024年 amzn.to/4bpvlWn