11:45:11 @softark@kotobaphil-mtdn.eu
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『インターステラー』を観ている。3回目かな、4回目かも知れない。

やっとクリストファー・ノーランという人の名前とこの映画が繋がった。

最近、『インセプション』と『TENET』を頑張って観て、と言うのも変だが、何と言うんだろう、それなりに面白かったので、理解するために苦労しながら複数回観ているうちに、クリストファー・ノーランという名前を覚えたのだった。

『インターステラー』の面白さは群を抜いている。『インセプション』は、まあまあ面白い。『TENET』はねえ、結局、面白くなかった。

わはは、こんなの映画評にならないね。

13:45:58 @softark@kotobaphil-mtdn.eu
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@Ksyzr インターステラーは何より分りやすくて良いんだ。

映画の冒頭部分は、気候変動を原因とする食糧危機に苦しむ人類の近未来を描いた話として、細部もよく作り込まれていて、いやー、きっとそんな感じになるよねー、とそれだけでも面白く見ることが出来る。実のところ、インターステラーを見た記憶としては、あの冒頭部分が一番心に残っている。

凡庸な息子と利発な娘という設定の家族間のこまやかな情愛の描写も良いな。

大砂塵や異星の海における大波なんかの怖いばかりの映像美も良いよね。

SF的な仕掛けは、ワームホールとか、相対的な時間の遅延とか、冷凍睡眠とか、重力波と愛が時空を超えるとか、どれも適切に説明されていて、(あるいは映像美でうまく誤魔化されていて)、初見でも頭が混乱せずに済む。他でよくあるような、ああ、あの場面はこれだったのか、という答え合せを強要される所も少なくて、頭に対する負担が軽いのが良い。

人間にとっての時間というものの描き方がうまいよね。だんだんと生活に疲れ果てていく息子のビデオ・レターとか、若いままの父と年老いて死が近くなった娘の再開とか、泣かずに見ることは出来ない。

14:09:46 @softark@kotobaphil-mtdn.eu
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@Ksyzr
『インセプション』

レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、あとはよう知らん。映画フリークじゃないので。

最初に見た時は寝落ちしながら途切れ途切れに見たので、何かよう分らんかった。(あたりまえだ)

先日、腰を落ち着けてじっくり見たら、仕掛けもテーマも分った。まあ、面白かったし、良く出来ていると思った。

さて、『TENET』。

私には脳味噌に対する負担が大きすぎるんだよね。「解き明かされない伏線」みたいなものが多すぎないか?

冒頭のオペラ劇場、敵味方が分りにくいのが辛い。それに続く拷問シーンと復活も何かよく分らん。洋上風力発電の風車って意るんかと思うし。

そもそも、逆行する物理法則によって銃口へと戻ってくる弾丸を使って戦う、とか言うのは、もう無理。無理無理。

17:44:10 @softark@kotobaphil-mtdn.eu
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台風で何も出来ないので、アマゾン・プライムでクリストファー・ノーラン祭である。

『ダンケルク』
これは戦争映画としては淡々とした地味な映画だが、私には面白かった。

イギリス人には誇りを持って語ることが出来る戦争の歴史があるんだな。それと、お茶とビールだ。

戦争そのものが避けがたく持っている悲惨さは十分に描かれている。個々の兵士にとっては、運が悪ければ死ぬし、弱さや愚かさによって自分を貶め他者を害することもある。殺し合いだものね。

しかし、この映画では、戦いの中で英雄的というのではないが、精一杯に役目を果たそうとする人たちが肯定的に描かれている。英空軍のパイロットとか、徴用された民間船の船長父子とか。ダンケルクの場合は、大敗したフランス戦線からの救出作戦であり、敵兵を殺すことよりも同胞の生命を救うことに目的があったので、映画を見ている側でも、彼らのかっこよさを抵抗なく認めることが出来る。

地味だけど良く出来た国策映画という感じもしなくはない。

一番心に残るのは、燃料が尽きてプロペラも止ったスピットファイアが海岸の砂浜の上を静かに滑空するシーン。見惚けるほどかっこ良かった。