M. Weissによるラテン語の歴史的時代区分
Weiss, M., Outline of the Historical and Comparative Grammar of Latin, Ann Arbor : Beech Stave Press, 2009: 23f.
太古ラテン語(Very Old Latin, VOL)
紀元前6世紀から3世紀にかけての,最初期のラテン語.
古ラテン語(Old Latin, OL)
紀元前3世紀から2世紀にかけてのラテン語で,碑文・文学などに多くの資料を持つ.プラウトゥス,カトー,リーウィウス・アンドロニクス,ナエウィウス,エンニウス,パークウィウス,ルーキーリウスなど.
古典ラテン語(Classical Latin, CL)
紀元前1世紀から紀元後3~4世紀.キケロー,カエサルを筆頭とするラテン語で,数世紀にわたり規範として力を持った.
後期ラテン語(Late Latin, LL)
古典ラテン語の規範が徐々に崩れ,ロマンス語への変化が見られるようになっていく時代.更に下位に区分することができる.