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さっきのマースの本について書いておられたのは生物統計学・生物体系学の三中信宏先生.他に『テクストの擁護者たち』関連でセバスティアーノ・ティンパナーロの話しもしてらして,おおという感じ(以下引用).

|引用されているセバスティアーノ・ティンパナーロは写本系統推定法の重要な文献.独訳本 ……は大学院生のころ,東大文学部の西洋古典学研究室に借りに行った.…… L. D. レイノルズ&N. G. ウィルソン『古典の継承者たち:ギリシャ・ラテン語テクストの伝承にみる文化史』(1996年, 国文社,東京)は,ワタクシが『生物系統学』を書いたとき写本系統学の参考書だった.予想しないところにヨコのつながりがあるようで,とても刺激的.
leeswijzer.org/diary2015-08.ht

dagboek voor mijn onderzoekingsleven
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系統樹的に写本の派生関係を考えるという手法は,いわゆる「ラッハマンの方法」(この呼称が多分に問題を含んでいることについてはティンパナーロの『ラッハマンの方法の誕生』参照)から,マースの『本文批判』に繋がっていく.
たしかにこうした系統樹思考は,古典文献学だけでなく生物学,宗教学など他分野にも見られるわけで,三中先生の本はとても面白そう.
『思考の体系学:分類と系統から見たダイアグラム論』(春秋社,2017)
amazon.co.jp/dp/4393333551

Amazon.co.jp: 思考の体系学: 分類と系統から見たダイアグラム論 : 三中 信宏: Japanese Books