男が女の盾にならんでいい 邪魔だからどいてほしい
こんなクソ父捨てられて当然というのでも、愛があるなら赦せというのでもなく、家族ってひとつの感情でやってくには時間も関係者も多すぎるからいろんなものを織り込みながらギリギリの妥協点を探りつつなんとかやっていきましょうって描き方がいい
ウィリスは女性と子供に基本的にはやさしいんだけど、そのやさしさが根ざしてるのが男は強くあるべきというマッチョイズムなもんだから、「男らしい男」以外を尊重できないし、信条や文化の異なる周囲と摩擦が起きていらぬ軋轢を起こしてしまう どっちが悪いとかじゃなく生きてる文化が違う
カリフォルニアの自由で明るくてあたたかいあの雰囲気、ウィリスにとっては居心地悪かったんじゃないかな 多様なバックグラウンドを持った人々が生活し、みんなの意見が尊重され、家族で美術館で絵画を鑑賞する、あの感じが嫌で仕方ない人もいる
ガンの手術のために元の家がある田舎に戻って以降のウィリス、ロスのジョンの家にいたときの全方位への攻撃性がちょっと引っ込んで落ち着いてるんですよ 慣れた場所に帰れたのもあるだろうけど、自分の常識が通じるところにいられる安心感もあるんじゃないだろうか
自分の中の信条や常識が奇異の目で見られることがないって重要ですよ ウィリスの差別的な暴言に傷つく人々と同じく、ウィリス自身も人々から嫌がられていることに傷ついていたというのは最後の大喧嘩のセリフからちょっとだけ伺える
「おまえら母さん母さんって俺の方ぜんぜん見ないじゃないか」って怒り散らすウィリス、なんだよさみしかったのかよってちょっと笑ってしまった さみしがることも悲しむこともできなくて代わりに怒鳴ってばっかりだったウィリスが泣くことができて、抱き留められてよかったよね
あの大喧嘩のシーンでジョンから怒鳴り返されたウィリスが一瞬ヒッってひるんで目を閉じるとこがあるんだけど、あの表情されると今までの仕打ちをちょっと忘れてうっかり罪悪感抱いてしまうからずるい 親との喧嘩あるあるだよなあ
このシーンに限らず、本当にこまごまいい表情してるんですよランスさん…それを逃さずちゃんと撮ってくれてて感謝しかない ランスさんが正面向いてしゃべってるだけの長回しシーンとか普通にあるんですよ 観よう観よう
フォーリングの好きなシーンは元の家に帰って以降が多いんだけど、細かすぎて伝わらないとこではウィリスがおなかをガバッとめくって手術でド派手に縫った傷をジョンに見せるとこがすき
あのシーンで体調管理のために食事についてあれこれジョンが言うの、ウィリスにとっちゃ本当に余計なお世話で過干渉なのよね ジョンは健康のために医療の言うこと聞いてほしいんだけど、ウィリス本人は先も長くないんだから好きなもん食わせろって怒りたくなる気持ちもわかる
ところで気になってるんだけど、最後のあのシーンは○○○○○○○○○○○○ってことですよね…??? ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ fse.tw/DOdAB09o#all
孫娘のモニカちゃんにウィリスが自分の心臓の音と懐中時計の音を聴かせながら「心臓がふたつ」って言ってたでしょ フォーリングは心臓の音で始まり、心臓の音で終わる、ふたつの心臓で挟んだ映画なのだ…
モニカちゃんは幼いがゆえに歩く暴言発生機のウィリスと屈託なく付き合えるし、嫌な体験を持たずに楽しかった思い出だけ持っていられる 本当に「きみはツイてる」んだよね だからウィリスの方も血のつながらない孫娘に心臓ひとつ置いていった
ウィリスとモニカちゃんがお話してるシーン、あぶなっかしいけどかわいいんだよねえ imdb.com/title/tt914311…
このシーンのランスさんの頭部から首・肩にかけての線がスルッと細くて、本当にきれいでな…>RT 作中ずっと襟付きシャツを着こんでるせいでシルエットが見えないんだけど、ニットひっかけただけの服装になると細身だな綺麗だなって
西日本の赤ポリタンクも結構あるなあ 目にしてても頭がポリタンクだと認識してなかったのかもしれない 少なくとも私が冬に生活したことのある兵庫・鳥取・岡山は青が多かったはず 愛媛は薪だった
>原作では、1万年に1人の天才少年・悪魔くんが、悪魔と十二使徒の力を借りて、争いも飢えもない理想郷を創ることを目指していく物語 間違ってないはずなのにそんな話だっけって思ってしまうこの感情は一体