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木製のジャカード装置。西陣織の木製織機に付けて使うものです。

今日、Nさん（妹）が 100円で落札した西陣織木製織機を引き取りに姫路まで行ったのだが、むこうの人がこれも持って帰ってくれとオマケに付けてくれたもの。

銘板に「各種織物機械製造販売　筧下ジャカード製作所」とある。本社は京都市上京区猪熊通り上立売上ル。筧下は「かけした」と読むのかな。

銘板の文字が左から右に書かれているので、そんなに古いわけでもなくて、第二次世界大戦後のものだと思う。

これ、動くところを見たいなぁ。

Nさん（妹）が 100円で入手した西陣織木製織機。軽トラックの荷台に積んで帰ってきて、荷下ろししたままの状態。ばらされているので完成形が分らないけれど、組み立てるとたたみ二畳ぐらいは楽に占有しそう。

民芸品というのとはちょっと違って、手工業ではあるけれど、企業の製造現場で使用されていた製造機械です。太くて頑丈な木が使われており、印刷された組立マニュアルも付属している。1970年代には実稼働していたはずなので、骨董品としても若い部類でしょう。

100円で売ってくれた人は、私より少し若いかなという、おそらく60代の女性で、若い時に西陣織を学び工房で働いていたそうだ。退職金代りにもらった織機で、リタイア後にこれで遊ぼうと思って保管してきたけれど、「40年たっても」結局使わずじまい。家族からも場所ふさぎで邪魔になると言われるので手放すことにしたと。

組み上げて動かしてみたいものだが、Nさんを差し置いて勝手に手を出すわけにもいかない。

なお、さすがに100円では気の毒だと、Nさんは1,000円の菓子を手土産を持って行った。1,000円は微妙にケチな気がするけれど。

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