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昨日、集落の親睦旅行のための下見旅行をした。あいにくの雨だったけれど、向こうで案内をしてくれたKさんのおかげで、非常に刺激的で面白い半日を過ごすことが出来た。
訪問したのは高知県本山町。四国のほぼ中央部である土佐嶺北地域に属する小さな町だ。この町に、わが集落にもある「クラインガルテン」(公営の農園付き貸し別荘)があり、親睦旅行の際に立ち寄って情報交換をしたいと思った訳だ。今回案内をしてくれたKさんは「クラインガルテンもとやま」の管理人である。
本山町を含む土佐嶺北地域って、何か、変な感じで面白い。
まず、常識的には合併して一つの町になっていなければおかしい小規模3町1村が未だに独立している。人口で言うと、大豊町 1,915人、本山町 3,274人、土佐町 3,562人、大川村 362人、合計で 9,113人。総面積は 965 平方キロメートル。(わが多可町の場合は、人口が 19,292人、総面積が 185 平方キロメートル。)
嶺北地域の生活インフラは割と充実していて、地域を東西に縦貫する国道沿いには、学校や役所やスーパーやDIYショップなどが建ち並び、おまけに総合病院が二つもあったりする。病院のうちのひとつは本山町立だというから驚きだ。日常的には嶺北地域内で用が足りる感じだ。
嶺北地域で間に合わない場合は、大豊町のインターチェンジから高速道路に乗って高知市内に行く。例えば、地域内の病院には産婦人科は無いから、出産しようとする人は、産気づく前に、高知市内の病院に入院するのが通例だそうだ。
行政サービスは、特に移住者・移住希望者の立場から見ると、町によって温度差がある。土佐町は良い。本山町はダメダメ。昨日会って話を聞いた人は本山町に移住してクラインガルテンに住んでいるのだが、役場の人の応対は冷淡で、何か、来て欲しくないような感じだったと言っていた。本山町への移住は自身もまた移住者であるKさんが個人的に世話取りをして進めてきたらしい気配である。
古民家と言えるような風情のある建物はほぼ皆無である。
特産品と呼べるものは、かろうじて、柚と米。まあ、大した事はない。
土佐嶺北地域の最大の観光資源は、早明浦(さめうら)ダム湖でしょう。
土佐町が解説した「さめうらカヌーテラス」では、湖面でのカヌー散策を楽しんだり、競技カヌーの練習をしたりすることが出来る。
本山町では、ダム湖下流域で渓流カヌーを楽しむことが出来る。また、本山町は「アウトドアビレッジ本山」という施設を作って、モンベル(Mont-bell)に施設管理を委託している。
野外活動を売りにしようということですね。
まあ、しかし、それで多くの人口を養えるような「観光町おこし」が出来るとも思えない。
それでも、Kさんも、今回会った移住者の方も、住む所さえ有れば移住してくる人は沢山いる筈だと言う。現に彼らがそうなんだし。
何か、思っている所がずれている気がするけれど、よく分からない。
若い人やよそ者が出来る限り好き勝手に振る舞える環境を提供するのが移住促進、町おこし、村おこしの要諦であるように思います。
「何か、思っている所がずれている気がするけれど、よく分からない。」
説明不足だったな。
移住者・移住希望者が移住先の行政や元からの住民に対して思うことと、逆に、過疎化に悩んで「村おこし」のために移住者を受け入れようとする田舎の行政や既存コミュニティが移住者・移住希望者に対して思うことがズレている、という事を言いたかった。
そもそも、受け入れ側が移住者を積極的に受け入れる準備が出来ていない場合も多いんじゃないかな。