『聞き書 日本の食生活全集』、たまに思い出しては借りて読んでいる。神奈川は洋食有り中華有り鎌倉の精進料理有り、三浦・相模原・足柄・小田原も有りでものすごく多様だった。「夕飯(ようめし)」ってルビがよかった。
これうまそうだった
>さんま金山寺
>塩焼きにしたさんまと金山寺味噌はよく合うので、焼きたてのさんまに金山寺をつけて食べることが多い。
>秋山家のばあちゃんは、みんなが野良仕事で忙しいときには、野良に弁当を持ってきてくれるが、おかずに、焼いたさんまの骨をとって身をほぐし、金山寺と混ぜたものを入れてきてくれる。ごはんに混ぜて食べるととてもおいしい。
>まご茶
>どんぶりに麦飯を軽く盛り、刺身を醤油につけてごはんの上にのせ、煮え湯をかけて刺身が半煮えになったところを食べる。
>ぶりが手に入ると、すぐまご茶にする。またじんだご(小あじ)を骨ごとたたいたあじのたたきも、まご茶にするとおいしい。このときはしょうがをすりおろして入れる。
描写がいい…
>らっきょうのころがし漬
>六月にはらっきょうを掘り上げる。らっきょうは一年中畑を使うからそうたんと(多く)はつくらない。
>焼酎のかめに八分目のらっきょうを入れ、三合の砂糖、一合の塩をまぶし、ふたを甘くしめて土間にころがしておく。ふたが固いと発酵してかめがぽんと割れることがある。通るたびにけとばして味をしみさせる。一か月もすれば食べられる。