緊急事態宣言の発令を受け、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めるため、箱根ガラスの森美術館では、4月8日から臨時休館を実施しております。ゴールデンウイーク後も当面休館の予定です。
※営業再開時期につきましてはホームページ、SNS等でお知らせいたします。
緊急事態宣言の発令を受け、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めるため、箱根ガラスの森美術館では、4月8日から臨時休館を実施しております。ゴールデンウイーク後も当面休館の予定です。
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収蔵作品のご紹介:聖ニコラウス文聖水瓶
(16世紀|ヴェネチア)
胴部両側にガラスのリボン装飾が付けられた聖水容器。表側にはサンタクロースのモデルである聖ニコラウスが司祭服姿で描かれています。聖ニコラウスは四世紀のトルコで司教を務めていた人物で、様々な伝説が残されています。
なかでも、三人の貧しい娘を身売りから救うため、お金の入った袋を窓から家に投げ入れた話は広く知られており、その慈愛に満ちた姿から、子供たちにクリスマスプレゼントを届けるサンタクロースへと変化しました。
エルコレ・モレッティ工房製のミルフィオリ皿。箱根ガラスの森美術館ミュージアム・ショップにて取り扱っております。
“ERCOLE MORETTI工房”
1911年にヴェネチア・ムラノ島でモレッティ三兄弟が創設したガラス工房。現在でもムラノ島に工房を構える老舗工房です。
展示作品のご紹介:船形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア|推定アルミニア・ヴィヴァリーニ作)
透明なガラスで制作された船形の装飾水差。古代から、天然の素材を基に作られていたガラスは、含まれている不純物による発色が原因で、決して無色透明ではなかった。ヴェネチアでは13世紀末頃にこの不純物による発色を抑えるために、消色剤として二酸化マンガンを添加して無色透明なガラスを作り出し、より芸術的な作品へと昇華させていった。この船形水差も、装飾に少量の色ガラスを使用し、透明さがより引き立つように工夫されている。船のモチーフの器は、遠方からの富を運ぶ象徴として人気があり、船形水差が生み出される以前にも、カトラリー入れなどとして貴族たちの宴席を華やかに彩っていた。
所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html