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「ビザンツの哲学者のモデルは「百科全書主義者」のそれである.すなわち哲学は,形而上学たることよりもむしろ実際的な科目(……)たることを目指していた.良き哲学者とは良き博識家のことであり,可能な限りもっとも多様な主題について教えることのできる雑学家,作文,追悼演説,皇帝への賛辞,教訓話などについての古代的な,だがたいていは無味乾燥な技法をあやつる修辞家であった」(アラン・ド・リベラ(阿部一智他訳)『中世哲学史』23-24頁)