「報道ステーション」では被告人が統合失調症との診断を受けていたことについて触れられていた。というよりも、検察側の陳述で言及されていたようだ。それでも検察側は被告人に完全責任能力があるとして責任を追及する方針で裁判に挑んでいるわけで、それゆえ検察側の陳述は慎重に組み立てて行われているもののはずなんだけど、それでも報道を通じて間接的に窺い知れる限りでは、検察側の主張を聞いていてもなお犯行時に被告人が多少なりとも妄想にとらわれて犯行に至ったのではないかとの印象をどうしても受けてしまう。
科学的にはその判断は鑑定を行なった精神科医を含む専門家としての専門の医師でないとできないし、医師であってもあくまで専門的な見地から判断すればどうなのかという以上のことは言えない。また、司法判断は裁判官と裁判員が専門家の意見を参考にしながらも専門家の意見とは独立に行うもの。時に専門家の意見に反することも。不思議なんだけどそれが我が国の司法制度。
RT: 妻を失い「“妄想”の一言で片付かない」京アニ放火殺人4年経て初公判 遺族の思い(2023年9月5日) https://youtu.be/cDxSSI0JvgA?si=zbD4jWhoXGNMNOVU