毎年、日なたの庭に大量のフキノトウが生えていて、全開になっても放っておくお宅が近所にあるんだけど、天ぷらにするとおいしいのになあ…と、恨みがましく眺めて通り過ぎる。

分けてくれませんかと声をかける勇気はない。。おばちゃん的な社交性を発揮すべきお年頃なのだけど、その種の能力を磨く経験がなかったので、物怖じしてしまうのです。

奥平イラのマンガって売っちゃったんだっけか。。たぶん手放しちゃったんだな。いしいひさいちの「バイトくん」シリーズは手元に残して、そっちは手放したか……うん。そういう気分だったんだろうなその時は。

こんなんばっか。ボケたら一日中、もう手元にはない本を探してぷんぷん怒ってそうで怖い。「おばあちゃん、もうその本はね、な、い、の、よ！！」とか毎日言われるの怖い。。

歴史に対して自分は無力であったという言い訳は、けっして個々人の無垢の証しにはならないよね。

だから、結局やっぱり抵抗したり関与したりするしかない。私の頭越しに、日々の出来事が動かしがたい事実として歴史に刻まれていく前に。。