アニメ『羅小黒戦記』の主人公シャオヘイ(小黒)のぬいぐるみの後頭部の縫い目がしばらく前からほつれてしまっていたのです。ずっと対処を先延ばしにして、マストドンに写真を載せるときもそこが見えない角度で撮るようにして誤魔化しつづけていたら、じわじわと裂けたところが広がってついに中身の白い詰め物が外から目視できるくらいになってきた。それでようやく意を決して、ぱっくり開いた部分を縫い閉じました。
あの……自分でもすごくびっくりしたのですが、小黒の頭にぶちぶちと針を刺していくのが……なんか想定外につらくて……。変わらぬ無邪気な笑顔のこの子の、このまんまるなうしろあたまに、問答無用で……ぎゃー。
たぶん生き物のかたちのなにかであっても、それを一から作っていく場合なら、縫製作業もむしろ「無だったものに命(?)を吹き込む過程」みたいな認識になるんだけど、いったん完成形のぬいと暮らして、その特定のぬいのキャラクターが自分のなかで確立されてしまうと、たとえ修繕のためでも「針を刺すなんて痛い痛い痛い!」になるんだと思う……。
でも心を鬼にしてぶちぶちやったので、正面から以外の写真も撮れるようになったぞ。