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【読了】カータン『健康以下、介護未満 親のトリセツ』(KADOKAWA,2020年4月)

高齢のご両親をサポートする日々を連作4コマ漫画の形式で。しんどい話も自他双方へのツッコミを入れたりしてねちっこくならずに描かれており、前向きなお人柄がうかがえる。本書の時点で、お父さまは目が不自由な要介護3、お母さまは認知症が出はじめた要介護1。夫さん側の叔母さまが施設に入居する際のエピソードも。

著者はお若い頃キャビンアテンダントをしてらしたということで、そういうのも関係しているのか、お年寄りのプライドを傷つけずに支援を受け入れてもらうための話運びとかが巧いな。勉強になります。でも楽々とそれをやってるんじゃなく、内心では葛藤・逡巡したり憤りを呑み込んだりしたうえでのアウトプットなんだというのが作中で吐露されているので、私も始めっから諦めの境地ではいかんな、と勇気づけられます。そして、元気だった頃の頼もしいご両親との暖かい記憶が、いまのご両親のお世話をする原動力になっているような描写に、やはり可能であれば意志の疎通ができるうちによい関係を築いておくことが大事なんだな、と。

〔つづく〕

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〔つづき〕

それにしても、本書を読んでいると、記憶力や判断力は低下してるけどそこそこ自発的に動けるお母さまのほうが、1日24時間くっついているわけにもいかないだけに、周囲にしてみれば気がかりな部分もあるよなとあらためてよく分かり、最近話題になっている、要介護レベルの低いほうから公的な支援をカットしていこうという国の方針には、不安が募る……。巻末に認定介護福祉士のかたとの対談が掲載されており、そこでも介護は抱え込まず、オープンにしてチームで当たらないと、という話が出てくるのだけれど。

あと漫画の表現方法として、登場人物の洋服を全編通して一律に色分けしてあるの、この絵柄でこの作風だと違和感なく分かりやすくなってていいなと思いました。〔了〕

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私自身の実両親は、どちらもわりと突然の入院からあっけなく病死に至ってしまったので、日常生活のなかで徐々に少しずつ、かつては絶対的に自分より強い存在だった親にできないことが増えていくのを見ている夫の心情に、ちゃんと寄り沿えているだろうかとたまに自問することがある。

そして夫は自分の感情をあまり具体的に言語化できないタイプのひとなので、私はついつい、ひとさまの親御さんについての介護エッセイ本などを手にしてしまっては、「ほえー」と思うのである。

いや、「ほえー」もたいがいやろ。具体的に言語化できないタイプとか夫のこと言えんやろ、私。

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マストドンは500文字も書ける! って自由に作文するとあっさり下書きが500字をオーバーするから、こちらでも「140字に収める!」という気概を持って発言していくほうがいいかもしれないですね。

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またしても、bookwor.msサーバーに行けば本のお話をしている人と新たに出会えるのでは? みたいなことを思い始めたけど、引っ越しするにはまず長年ツイッターで使っているこの本の虫アイコンをやめなければならない(おこがましくて恥ずかしいから)。

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このイラストに特定しなければ、1996年からずっとこの虫キャラを昔懐かしの個人サイトで……。

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@deluxe_tokyo 購読ってmstdn.jpでもサポートしてるのかな……そういう機能の話を見かけない(私が自分がいるとこの仕様をちゃんと調べてないだけかもですけど)。いまは時折、bookwor.msのトップに行って直接「公開タイムライン」というのを見ています。

引っ越しを考えたのは、なんかURLの文字列的にかっこいいから(安直)。

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自分で投稿するネタはなにもないけど、インスタのアカウントも取っておいたほうがいいのかなあ。:twitter: で見知っていたかたがたが、いろんなサービスへと散り散りバラバラになっていく……。

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英語圏における、有名人の自伝本っていうのは、表紙にそう書いてなくてもプロのライターさんがサポートに入っているのが常識なんだと聞いたことがあるのですが、いま75%くらいまで読み進んだトム・フェルトンさんの自伝が、Twittterで見るトムの言葉遣いとかなり似通った空気をかもし出していて(イギリスでしか使わないスラングと、アメリカでしか使わなさそうな表現が混在しているところとか)、あと率直で繊細だけど、ぶっちゃけあまり文学性高くない感じがあって(すみません)、これプロの手が入っているとしたら、かなりあざといよね? みたいな感想です。ファンにとっては読んでて嬉しいやつでしょ。すごく本人っぽさがある。

未読の25%は、来週医療機関に行かねばならないので、そのときの待ち時間に取っておきます。

明日からは、どんよりしすぎて中断していた日本語の本、イヤミス(かもしれないもの)の続きを読むよ……読むよ……読めるかな……。

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世間が『RRR』で湧いているいまになって、ようやく配信で『バーフバリ』を観たのです。うっかり、2部作のうち新しいほうのやつを先に。こういう話だったのか……。突然、時代が飛ぶところの空白期間が、第1作のほうの本編だったりしますか、もしかして。