経済、為替、物価の話。
ドル円の為替相場は、2024年7月3日の高値161.951円から9月16日の安値139.578円まで2か月ちょっとのあいだに22円37銭(13.8%)も円高に進んだのだけど、1000円のラーメンは862円にはならんよな。まあ、そういうことなんですわ。いちど上がった物価はなかなか下がらんのですわ。
ちな、「161円台まで円安になるときにはなかなか値上げできずに我慢していたので円高になってもいきなりは値下げしないのが道理にかなっている」と勘違いしている人がいるかもしれないけど、161.951円になる前、最後に139円台をつけていたのは2023年7月28日で、円安は約1年かけてじわりじわりと進行してきたのでスレッショルド(閾値)をまたぐごとに値上げするという形で何回かに分けて値上げがされてきたわけ。だから値上げと値上げのあいだにはとうぜん円安が少しずつ進んではいるけど値上げをしない時期というのがあるわけだけど、今回はその値幅を2か月で一気に円安に進んだわけだから、スレッショルドと次のスレッショルドのすきまがほとんどないわけよね。