プラトンの残した言葉に、
『Only the dead have seen the end of war.
ただ死者のみが戦争の終わりを見たのである』
というものがあると知った。
生きている限り戦争は終わらないということなのかもしれないし、生者にとっては何も終わることなく明日からもまた戦いのあとの日々が続いていくということでもあるのかもしれない。
“始めるためにはまず終わらねばならない”という言葉をここでも思い出す……。
始めたなら、また終わらせることもできるし、始まるのは別の何かかもしれない。本のページを閉じるように終わるこの曲を聴くと、本当にページを閉じることができるのは、二度と自分の手では開けない死者だけで、生者は何度も開いて読み直して忘れずに終わらずに続けていくんだって思わされる。
サントラを聴きながらぼんやりといろいろ考えてしまったな こういう時間が一番生きてるって感じる……
ブログ書くの苦手で、むかしはなんで苦手なんだろうなって思っていたんだけど、Mastodon使い始めてマイクロブログを本気でやり出して、だいぶその正体が分かった感じがする。
マイクロブログは、思考の速度で一度に書き切れて、リリースできるのだ。
いま伝えたいことを、いま伝えられる言葉で書く。書いたらタイムラインに向けて放ち、次のことを考える。
ブログを書こうとするとき私は雑念が多く、体裁を整えようとか、完璧な内容にしたいという欲求がある。完成させて手放し、いつまでもそのエントリーについて考え続けるのをやめて、読み手に任せるべきなのだが、これがなかなかできない。書き出しからそういうことを考えるので、まず書き出せない。
ブログとマイクロブログ、似ているようで、全然似ていない。
FF14の感想記事、マイクロブログの詰め合わせみたいな形式だから続いてるのはあるかも 一からちゃんと感想書こうと思うと身構えるところはある プレイしながら残してた思考の切れ端を寄せ集めてまとめる作業、時に意味不明な文字の羅列が残されてて、編集の私が読み解くのに苦労することもある それもまた楽し……
mastodon、500字書けると気軽にポイポイ感想放出できてしまう 頭の中から出たものそのままツルツル出せる 伏せるのも簡単にできるし ありがたい
Twitterでも、自分にとって語りたいことや考えたいことについて突然10ツイートくらいつらつら書き始めて、一人で自己完結したら突然終わって、そんなツイートでよくTLを埋めていたようなアカウントだった……(周囲でこういう使い方してる人が少なかったんだけど、そこそこけっこういるとは思ってる)
「読ませるための発信」をしてる人が周囲には多いのかなって感じる それか「共有するための発信」
私も共有したい気持ちをもとに発信することもよくあるけど、だいたいの発信は自分が考えるために書いた結果のような気がする 今自分が何を考えてたかの記録 それを残してあとで振り返ってまた未来の私が考えることもある
なので人に読んでもらおうっていうサービス精神みたいなものが一切ない状態で書いてるから、自分のアカウントって全体的に自己完結してるように見えて、人を寄せつけにくいようなところがある気がする。SNSでの交流やコミュニティ的なものに自分があんまり近づけないのはこういう運用形態のせいだろうなって自分では思う。
仕方ないしこれでいいとは思ってるけど、人と話すのもまあまあ好きなので、ちょっと歯がゆくなることもある。それでも何か見てくれる人がいるのはそれだけでありがたい気持ち。
