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#今日の四則演算パズル
難しく考えすぎた
https://misskey-square.net/play/9j3n34ydwm
サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』を今更ながら読んだけど、リバタリアンに対抗して分配的正義を述べるというこの本の立場は、(少なくとも今の日本から見て)大した価値はないなと思った。要するにこの本は、金持ちに反対する立場でありながら、妙に金持ちに忖度した金の話ばかりなのだ。
日本では資本家のエリートは「税金は悪だから払わないのが正義」と断言するほど開き直ってはおらず、「税金をもらっている人」の落ち度を陰湿にあげつらってみせたり、産業の国際競争力がどうたらと脅してみたり、雇用していることを恩着せがましく主張するのが常套手段になっている。「新自由主義的政策」の政権は「便乗値上げ」を率先して規制しており、「小さな政府」という理論は飾りでしかなく、ただのしょうもない利益誘導政治であることが明らかになっている。要するに、問題になっているのは理論の瑕疵というより不条理の横行なのである。
この本をひっくり返してみても、カルト教団に人生が破壊された人の暗殺行為が「正義」なのかは分からないし、議論すらされていない。一方で、今必要とされている正義論はそういうものを説明すべきなのだ。この本が出版された頃には既に秋葉原で人が轢き殺されていたし、別に後知恵で言っているわけではない。