最近ぼんやりしてるのか、今日のチケットを持ってることを開演1時間前に気付いた。
間に合いました。
屋根の上のヴァイオリン弾き、ぜんぜん知らないけど名前はよくきく、ついでに帝劇コンサートで曲も聴いたので本編も気になってたのでした。で、帰宅してから家族に「森繁久弥で観た」と自慢された。はいはい、わたしが知ってるのは市村版です、今後ほかのテヴィエを観る機会はあるかな。
大仰な音楽、古風な演出で、冒頭から♪しきたり~しきたり! なので、最初は「新演出にしたりしないのかな」とも思ったのだけど、このくらい時代がかったほうがこの演目には合ってるかも。古き良き名作の風情で、面白かったです。ミュージカル好きとして、観といてよかった。
有名な作品なのであらすじはうっすら知ってたけど、
つまり今のウクライナに暮らすユダヤ人家族の物語で、最後は土地を追われるってことを。
生まれ育った土地を追い出される人々が、ラビの周りに集い「我々は耐えてきた、救世主はいつ現れるのか」という台詞を言うのに、ヒヤッとした。この物語は19世紀末の話だけど、私はその後を知っているわけで。「ここはエデンではなかった」と土地を離れて、バラバラになって。そうした人々がまた集い建国した国がなにをしているかと思うと、胸が苦しくなる。前回はそれを意識しないで観ていられたけど、別にそれはパレスチナで起こっている事から目を逸らしていられただけなので。
作品自体は良かったけど、苦しい観劇でした。