sed solus, uacuo ueluti uectatus in orbe (Man. Astr. II 138)
《むしろ独り,さながら空っぽの競走場を進んでいくように》
orbeに対してHousmanはnon caelum significat sed circum, gyrum equestremと註をつけていてそれはそうだけれども,直前に《こうした主題を星々へまで運んでいきたい》との詩人は言っているわけで,orbisの多義性を意図的に用いているなら背景に天を飛翔する詩人像を了解しても悪くない.むしろ意味をひとつに限定することには慎重になったほうがよいかも.